初めての日中通訳奮闘記 前篇
ほんやくコンニャク~!が欲しくてたまらないkeddyです。
突然ですが皆様、事件です。
私ことただの台湾人の夫を持ち台湾に住んでいるだけの主婦が、特に通訳の経験があるわけでもないのに、身内から若干難易度が高いと思われる通訳を頼まれました。
そして、なんと、(ダーリンが勝手に)引き受けてしまいました。
ビビりな私はまさに今、
こんな状態です・・・。
なぜただの主婦の私がこんなことになってしまったのか、私の初めての日中通訳までの奮闘の様子を記録したいと思います。
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初めての日中通訳奮闘記
軽ぅ~い皆さんのノリで決まってしまった通訳のバイト
ある日ダーリンのお姉ちゃんから、某日医療従事者向けの講演会があり、日本から先生が来て講演をするが先生が英語も中国語も話せないので通訳して欲しいとの依頼がありました。
通訳の内容はある医療機器についてで、医療従事者150人に向けての講演、1時間程度です。
そこで先生のお話される内容の日本語→中国語の通訳になります。
ええっと、私、
- 通訳未経験
- 中国語の仕事未経験
- 医者や看護師ではない
- 医療機器メーカー勤務未経験
これ、普通に考えて頼む相手間違ってますよね??????
これはお断りするほうが(もっと経験豊富で専門的な方を探された方が)相手方にとってもいいと私は思いました。
そもそも私は出来ることなら人前に立つことなくひっそりとしていたいタイプだし、すごく緊張しやすいので「医療従事者150人に向けての講演」というセリフを聞いただけで震え上がるレベルです。
いくら身内からの頼みとはいえ、こんな私に、そもそも何故こんな難しそうなものを頼むのか・・・
恐らく、身内に暇そうな日本人(私)がたまたま居た、もしくは専門の会社に属していないので人件費が安い、面倒な手間が省けるとかの理由だと思いますが・・
やはりこれはお断りしたほうが良さそうだなあ・・・と考えていると、
まさかの超乗り気なダーリン。
「keddy!!同時通訳なんてすごくいいチャンスじゃないか!!keddyは中国語が話せるのに使っていないからもったいないよ!僕がもし仕事が休みなら受けたいくらいだよ!(日本人じゃないのでダメですが)是非受けるべきだよ!!やってみよーう!!」
と、軽ぅ~くOKしてしまいました・・・。
そしてお姉ちゃん達も、「大丈夫、簡単簡単♪」と軽ぅ~く言っていましたが、そりゃその道専門のあなた方にしてみたら簡単ですよねという話・・・
「日本人のkeddyなら大丈夫~出来る出来る~簡単よ~」
と、私の周りが軽ぅ~いノリで私の同時通訳を決めてしまいました。
軽っ!!皆、軽すぎるわ!!!!!((;゚Д゚))
皆私が何も経験が無いただの主婦と知りながらこのゆるさ、心配じゃないんかい!!
そしてダーリンも断らんのかい!!
超絶楽天的なダーリンは「keddyよかったね!中国語でバイトとかしてみたいって言ってたじゃん」と嬉しそうでしたが、
「いや中国語を使ったバイトって言っても物事には順序ってもんがあるでしょ・・日常会話や旅行とかでに出てくるような話しじゃないでしょうが・・全然出来なかったらどうするのさ」
と超絶悲観的な私は震え上がるのでした。
こんな感じで私のまわりの超楽天的な方々によって、私の台湾初バイトが決まってしまったのでした。
後ろ向きな私と前向きなダーリン
ノリノリなダーリンと超楽観的な皆様は全く私の事を心配していませんが、私は私の事が非常に心配です。それはもう胃が痛すぎて体調を崩すレベルの心配さです。
そしてものすごく怖いのが、「もし本当に無理だと思ったら断ってもいいんだよ」と口では言いつつ、断っていい雰囲気が微塵も感じられないところです(笑)
私がダーリンに「私人前で話すことは苦手だし同時通訳はきっと向いていないよ・・・」と後ろ向き発言をすると、超絶楽観的男ダーリンは
「向いているかなんてやってみないとわからないじゃないか!何事もやってみないことにはわからないよ!!」
とキラキラした目でこっちを見てくるので、私も堪忍して挑戦してみることにしました。
まずは日本語から勉強
さてやるからには勉強しなければいけません。
一応資料があるので事前に内容を確認できるよという事で資料を貰いましたが、専門的な内容に専門用語の嵐、まず日本語がわからないので、とりあえず日本語の勉強から開始しました。
ダーリンにも手伝ってもらいネットを駆使して必死にいろいろ調べますが、調べ始めて少しするとダーリン、「いやこれ、実は結構難しいよね、keddyできるかなあ」とか言い出しました。
え?いや私初めから難しいのは知っていましたけど何か?
ダーリン姉(医療従事者)にも手伝ってもらい医療機器について勉強する日々(笑)
ダーリン姉とは同居ではないのであまり会えないので、基本的にダーリンとわからないところは推測したりするんですが、結局間違っていたりしててんやわんやです。
日本語から中国語の通訳は難しい
勉強し始めて気づいたのですが、私は母国語が日本語なので先生の言っている事が理解できてもそれをすばやく中国語にするというのが非常に難しいという事です。
何故なら中国語のボキャブラリーが乏しい私は専門用語の適切な中国語を知らないので、まずは中国語の専門用語を勉強して確実に覚えていなければいけません。
そして知っていたとしても正しく発音できなければ聞く人たちに伝わりません。
例えば私はピンイン「ce」の発音と「ci」の発音の区別がすごく苦手で、
ダーリン:「ce」じゃなくて「ci」だよ!!「ce」だったら全く違う意味になって意味わかんないからね!!「ci」!!
私:「ce」
ダーリン:「違う!!ci!!」
私:「ce!・・・違うci!ci!ci!ce!うああああああああああああああ!!!」
というようなことが多々あり、自分がいつも如何に曖昧に適当に発音しているかを思い知り泣きそうです。というか泣きました(笑)
そして正しく発音しなければいけないだけでなく、速く話さなければいけません。
しかし今回の内容は日常生活では一生使わないような、そして初めて聞いたものばかりで話慣れていないので話すと物凄くごこちなく非常に遅いのです。
それに長く複雑な単語は必ず噛むので(笑)噛まないように何度も練習しなければいけません。
今発音と同時に速く話す練習のためよく家でブツブツ言っています。
プレッシャーに弱い私がプレッシャーに負けないために
私の最大の問題は、プレッシャーに物凄く弱いという事です。舞台に上がったら嫌な汗をかきまくり震え始めるタイプです。
私はこの通訳の練習をしているときにあまりの難しさと自分の能力の低さに悲しくなり、そして大勢の人の前で話すのを想像して辛くなり、逃げ出したくてたまらない時があります。
そんな時は脳裏にシンジくんが出てきますが、
もう本当に今更逃げられないので、
ダーリンに洗脳してもらっています。暇なときに「keddyはやれば出来る子だよ!絶対にできるよ!」と言ってもらい、洗脳を図っています(笑)
人間そう洗脳されると本当にそうなるらしいので、効果があることを期待します。
それよりも大事なのはやはり勉強なんですけどね!(笑)本番まであと若干時間があるので、頑張ります。
私に幸あれ!!
後編はコチラ