台北駐日経済文化代表処で戸籍謄本の認証と停留ビザ取得の方法[入籍・居留証申請準備]
結婚式の小道具DIYのしすぎで手が腱鞘炎気味なkeddyです、こんにちは。
この度台湾人ダーリンと台湾での入籍手続きの準備とビザの申請のために、
台湾からはるばる大阪の台北駐大阪経済文化弁事処へ行って手続きをしてきました。
(私は名古屋出身なので、日本で台湾の代表処に行く場合には、必ず大阪の代表処に行く必要があります。)
台湾から大阪へ行くとなると航空券やホテル代とお金がかかるので、
どうにかして日本に行かずに入籍と配偶者ビザ(居留ビザ)ゲットが出来ないかと台湾外交部等にダーリンが聞いてくれたのですが、
残念ながら必ず日本の台北駐日経済文化代表処には必ず行かなければいけない事になっており、泣く泣く行ってきました。
何をするにもお金がかかりめんどくさいのが国際結婚です(笑)
日本での入籍はダーリンの戸籍謄本の翻訳などの手間はあったものの(ダーリンがやってくれたので私は何もしてませんが 笑)、日本人同士の入籍と同様料金は無料でしたが、今回資料準備だけで色々と手数料など取られました。
台湾での入籍は何かとお金がかかるのです・・・。
今回は私が台湾での入籍手続きの準備とビザの申請のために日本の台北駐日経済文化代表処で行った手続きと、
手続きをスムーズに済ませるポイントを書いておきます。
※入籍やビザの手続きは、各夫婦の状況によって違います。
私たち(妻日本人・夫台湾人)は、
「日本で入籍済み、台湾で入籍無し、私は台湾でのビザがない(旅行ビザでの滞在)」という状況の元、
大阪の代表処に行きこの手続きを行いました。
※手続きの方法については、台湾の機関から聞いたり実際に実行したことを書いていますが、
制度は変更になる場合もありますので、手続される方は念のため直接台湾の代表処にお問い合わせ下さい。
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台湾での入籍手続き準備とビザの申請
今回私が大阪にある台湾の代表処で行ったのは、以下の2点です。
- 日本の私の戸籍謄本の認証
- 停留ビザの申請
日本の戸籍謄本の認証
これを準備する理由
台湾での入籍手続きで必要だから。
申請に必要な物
- パスポート
- 3ヶ月以内に取得した戸籍謄本原本
- お金(手数料1800円)
日本で私たち夫婦が結婚していることを私の日本の戸籍謄本で台湾の代表処に証明して、認証してもらいます。
認証してもらうと下部にこのようにシールが貼られます。
この認証済みのシールが貼ってある戸籍謄本を持って、後日台湾で30日以内に入籍手続きをすることになります。
日本の戸籍謄本の「婚姻」の欄の「配偶者の国籍」に中国と書いてあり、
「知ってたけど、やっぱり中国って書いてあるの嫌だね」とダーリンがショックを受けるというのは台湾人との結婚でのお約束(?)ですね。
停留ビザの申請
申請理由
これは台湾での居留ビザ(配偶者ビザ)取得の準備に当たります。
停留ビザで台湾に入国し、台湾で居留ビザに切り替えるためです。
申請に必要な物
- パスポート
- インターネット上で事前に記入したビザ申請資料
- 証明写真
- お金(手数料・マルチビザの場合11900円)
通常は日本で直接居留証を申請する?
実は台湾の外交部に「台湾で入籍するからビザを申請したいがどうしたらいいか」と質問すると通常は、
「日本で直接居留ビザ(配偶者ビザ)を申請して下さい」と言われます。
しかし私たちはそうはせず、停留ビザを申請しました。
それには理由があります。
私たちが台湾で居留証を申請することにした理由
先に結論を言うと、私たちは既に現在生活拠点が台湾なため、
下記の1以外の事をするが難しいというのが、直接居留ビザを申請しなかった理由です。
「日本で直接居留ビザを申請」の場合、代表処で以下の事をする必要があります。
- 日本の戸籍謄本の認証
- 無犯罪証明書の提出
- 健康診断結果の提出(健康診断は日本・台湾どちらの病院でしてもよい)
- 居留ビザの受け取りを日本で待つ(申請後2~3週間)
無犯罪証明書を取得するには私の地元(名古屋)の警察署に行って申請後約2週間は待たなければいけませんし(代理申請不可)、一時帰国では健康診断を受けている時間もありません。
仮にそれらを全てクリアしたとしても居留ビザの受け取りまでにも2~3週間かかります。
生活拠点が日本であれば問題なさそうな事ばかりなのですが、台湾である私たちは何度も日本に行ったり長く滞在するのは金銭的に厳しいので、やめました。
なので日本で直接居留ビザを申請する以外の方法を考えました。
停留ビザで台湾に入国し、台湾で居留ビザに切り替えるという方法です。
居留ビザへの切り替えは、ノービザ(旅行ビザ)からの切り替えは出来ませんが停留ビザからの切り替えは出来ます。
なので今回私たちは日本の代表処で停留ビザを取得し、その後台湾に帰って居留ビザへの切り替え手続きをすることにしました。
シングルでも良かったのですが、私たちは念のためマルチビザを取ったので費用は少し高くついてしまいました。
ちなみに台湾での居留ビザへの切り替え手続きには無犯罪証明書が必要ですが、
無犯罪証明書は以前台湾で申請済みなので、届き次第台湾の移民局に行き停留ビザから居留ビザへの切り替え申請を行う事になります。
健康診断なども切り替えの前に台湾で行う事になります。
手続きをスムーズに済ませるポイント
台湾の代表処で何か申請をした日本人は経験があるかと思いますが、
代表処は「対応が遅い、人によっていう事が違う、態度が悪い」など良くない方で有名です。
日本のお役所が神対応に思える、スーパーお役所仕事なところです。
ここで何かを申請したり電話して聞いたりすると、ほとんどがスムーズにいかずにイライラします(笑)
私も台湾留学時の学生ビザ申請の時以来もう二度と行きたくないと思っていましたが、残念ながらまた関わらなければいけないことになってしまいました。笑
そんな代表処で、電話や手続きを比較的スムーズに済ませるいい方法があります。
それは、代表処に関わる申請諸々は、台湾人配偶者にやってもらうという事です。
「え?同じ申請するのに日本人が申請に行くのと何か違いがあるの?」と思われるかもしれませんが、これが酷い話ですがあるんです。
代表処の人はほとんど全員台湾人なので「言葉の問題?」と思われるかもしれませんが、
彼らは日本語が話せる場合が多いので言葉の問題は大きな問題ではありません。
ポイントは、怖そうな台湾人が行くとなめられなくて良いという事です。
なめられると適当にあしらわれたり対応を後回しにされたりしかねません。
今回、キレると怖い台湾人であるダーリンに全面的にお任せしたところ、日本人女子の私がやるよりもかなりスムーズに事が運びました(笑)
一番良くないのは、弱そうな日本人の女子です。なめられます。マジです。
電話は台湾人が○
代表処に行く前にまず入籍とビザ取得に必要な手続きがそもそも何かということや、必要書類の準備をしなければいけないので、必ず電話で質問をするという場面はあると思います。
代表処に電話する場合も、台湾人が電話すると少しばかり違います。
今回台湾から日本の代表処への電話質問はダーリンに全面的にお任せでした。
その時からダーリンは「代表処の台湾人の態度が悪すぎる、なんていう態度だ」と既にキレ気味でした(笑)
どうやら台湾人が電話をしたからといって、代表処の対応が良くなるわけではなさそうです。
しかしここで怒ると怖いダーリンがキレ気味でグイグイ聞いてくれたお陰で、準備段階はバッチリでした。
「キレ気味に、すごい迫力で」というのが成功の秘訣のようです(笑)
これをもし私が優しい口調で電話していたら、待たされる・人によっていう事が違う・挙句の果てには日本語が通じないという事が発生し、
いつまでたっても一体何を準備したらよいのか、何をするべきなのかわからなかった事でしょう。
あんな思いは留学ビザ取得時の1回で十分です。
窓口の対応も台湾人が○
代表処に行くときには、台湾人配偶者に一緒に行ってもらい、申請をしてもらうとスムーズです。
代表処の窓口には受け付け番号などはないのですが、スタッフが私たちに気づいて「こちらにどうぞ」何て言ってはくれませんので、
普通に待っていては永遠に自分の番は来ません。
自分で大声で窓口の中に居る人に話しかける必要があります。
代表処の窓口も完全にお役所対応で、私は過去に留学の際のビザ取得の際に心が折れそうになった経験がありますが、
ここでも台湾人ダーリンの威力が発揮されます。
申請書類を出して渡された書類を記入したり証明写真を貼ったりするのですが、
不明点があってもダーリンがキレ気味で聞いてくれたのでこちらのペースだったように思います。
私もダーリンも何か理不尽な事を言われたら喧嘩する気満々で戦に赴く心持で窓口に挑んだのですが(笑)、
あまりにも平和に事が進んだので拍子抜けしました。
やはりなめられないという事が一番のポイントのようです。
私はキレ気味のダーリンの陰に隠れて静かにしており、サインしなければいけないところだけサインしました(笑)
手続きは台湾人優先
ここで驚くべきことがあります。
日本の台湾の代表処は台湾人優先という制度があり、日本人というだけで、公平に扱ってもらえないのです。
これは何の事かというと、ビザや何かの申請をした際に、受け取りまでに待たされる時間が違うのです。
例えばビザを申請した場合、朝一に行ったとしても日本人であれば、
「今日中に欲しい場合は特急料金(ビザ申請料の半額)をプラスで支払って下さい」と言われます。
逆に特急料金を払わない場合は「翌日もしくは混み具合で2~3日かかる可能性もある」と言われます。
代表処付近に住んでいる人ならいいのですが、遠方に住んでいる場合は必ずその日のうちに受け取りたいと思うと思います。
しかしそうすると、必ず特急料金を余分に支払わなければいけません。
ビザの申請料も物によっては高額なので特急料金も高額になりますが、日本人が一人で申請に行くと、
その日中にビザを受け取りたい場合は余分にお金を払わないといけなくなってしまいます。
「日本人なら金を払え」ということですね・・・。
しかし、台湾人は違います。
台湾人が申請をした場合、特急料金を支払わなくてもその日のうちに受け取れます。
何故なら台湾人優遇なので、台湾人の件は優先的に処理されるからです。
こんな驚くべき日本人差別的な制度が、代表処にはあるんです。
今回ダーリンと窓口で申請の際に窓口のおばさんに、
「台湾人が一緒だから午後3時くらいには出来るわよ、日本人だけの申請なら特急料金が必要なんだけどね」
と私の顔を見て言われた時には「はい?(-_-;)」という感じでした。
代表処は何か日本人に恨みでもあるのでしょうか・・・。
友達(日本女子)も言われたそうですが、どうやら彼らは
「日本にある台湾の代表処は台湾と同じだから、台湾人が優先だ」という謎の理由で行っているようです。
ちなみに台湾にある日本の交流協会は日本人優先制度なんてなく、ちゃんと日本人も台湾人も申請を受け付けた順で公平に扱ってましたけどね。
台湾人から見た代表処の対応
こんな事が行われているスーパーお役所仕事な台湾の代表処は、
ダーリンに言わせると台湾国内の公務員の態度よりもひどいそうです。
何故なら、台湾の役所では態度が不満に感じた場合はクレームを言って改善してもらえるような制度があるらしいのですが、
日本の代表処というところは特殊で、日本の中なので台湾のそういった制度は適用されていないんです。
その結果、代表処の人達はどんな仕事ぶりでも誰にも指摘されることがないので、スーパーお役所仕事な事態になっているらしいです。
代表処関連は台湾人にやってもらおう!
ということで、台湾人との結婚関係で台湾の代表處に何かしらの用がある時には、
台湾人旦那(奥さん)にやり取りをできるだけ全てやってもらうのがおすすめです。
めんどくさいことには変わりないのでなるべく行きたくはないところですが、
台湾人と結婚したからには避けられないところです。
次に行くのは子供が生まれたときですかね。
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