新北市育ちの台湾人夫が自分は台北人だと頑なに偽ってくる件
こんにちは、keddyです。
台湾人夫や彼氏を持つ日本人女子の皆様、旦那様や彼氏の出身地、聞いてすぐにわかりましたか?
台湾といっても広いので、場所によっては初耳で「どこそこ?」ってなることもありますよね。
私のダーリンはというと出会った頃、ずっと私に「自分は台北出身だ」と言っていました。
台北といえば誰もが知っている台湾一大きな都市なので特に「どこそこ?」という事も無く、「ふーん台北出身なんだねー」程度でその時は終わりました。
しかし交際することになり台北のどこ出身なのかが気になってきたので、ある日「私の知っている場所だと良いな」くらいの軽い気持ちで出身地を聞いてみました。
keddy「ダーリンって台北のどこ出身なの?」
ダーリン「永和だけど」
keddy「永和??そんなところあったっけ??」
私は台湾留学中に学校が近い場所という事で台北市の中でも特に便利な大安区に住み、授業後や土日は台北市内を大いにうろついていたので台北市内のことはまあまあ詳しいつもりでしたが、
「永和」という地名はこの時初めて聞きました。
「まあでも、台北市もそこそこ広いし、私が聞いたことがない場所だってあるよな~きっと」
と、この時はそれくらいにしか思っていませんでした。
その後ダーリンと結婚することになり、結婚するんだから流石に家の場所は確認しておきたいと思って台北の地図を取り出して目を皿にして見てみたのですが、「永和」などという場所はどこにもありません。
大安・中山・信義・士林・萬華・・・・・おいおいどこだよ永和って!!
ああ~どこなのかすごい気になってきた・・・こういう時は「永和」で検索して・・・
!!!!
あった!!!!
てか、台北じゃねえ!!!!新北だし!!!!騙された!!!Σ( ̄ロ ̄lll)
keddy「ちょっとダーリン!!余計な混乱を招くから出身地偽るのやめてくれない!?」
ダーリン「えー偽ってないよ~僕は歴とした台北人だよ!(ドヤ顔)」
keddy「いやいや!検索したら永和って台北市じゃなくて新北市だったから!台北じゃないじゃん!!」
ダーリン「永和って新北市だけど台北のすぐ隣だし、近いからほぼ台北じゃん?川越えたらすぐだし?」
keddy「ほぼ台北って・・・いやいやいや!隣だからって台北にはならんでしょ(笑)」
新北市出身だったにもかかわらず、普通に出身地を偽っていたダーリン。
一体何故なのか・・・・
ダーリン「でも小学校までは本当に台北に住んでたんだよ!だから台北人!」
(後々知りましたが、幼少期は基隆に住んでいました。小学校が台北)
keddy「小学校までって・・・まあそしたら出身地は台北なのか??でも中学・高校・大学・社会人と台北じゃないんだよね??」
ダーリン「う~~まあそうだけど・・・とにかく!!僕は台北人だからね!」
一番長く住んでいた場所が台北ではないにもかかわらず、あたかも台北生まれ・台北育ちのように「自分は台北人だ!台北で育ったんだ!」とアピールするダーリン。
まってそれ盛ってる・・・てか個人的願望入ってるから!
アナタ生まれは基隆で育ちはほぼ新北でしょーが!!
keddy「てか台北人って言いたいだけでしょ・・・そんなに台北人がいいの?」
ダーリン「そりゃそうだよ!だって、台北に住んでるっていうほうがかっこいいじゃん」
keddy「はぁ!?」
台湾人ダーリン曰く、「台北生まれ・台北育ち」というのは一種のステータスみたいなものなのだそうです。
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台北生まれ・台北育ちはステータス?
結婚して台北以外の土地にも住んでわかりましたが、台北はやはり台湾の中でも特別な場所です。
一番発展していて交通も特別に便利、特に近年はオシャレなカフェや高級レストランも山ほどできてもはや台湾じゃないんじゃないかと思うレベルのオシャレタウンへと発展し、
日本のもの・海外のものを売っているお店や日本から進出してきた飲食店も山ほど、大体のものは手に入り台湾人だけでなく日本人を含め外国人が住むのにも本当に便利な街です。
そんな大都会台北で生まれ・台北で育った若者なんかはまさしくシティボーイ・シティガールと言えるでしょう。
台北が特別なのは便利さやオシャレさだけではありません。
物価も特別に高く、オシャレカフェやレストランなんかは日本と大して変わらない値段ですし、ローカルなお店のごはんでさえ値上がりしています。
そして極めつけは家賃!!
賃貸であれ買う場合であれ、家の値段がとんでもなく高いです。
自分で事業をやっているお金持ちならまだしも、普通のサラリーマンなんかは手が出ません。
ということで台北にはお金持ちしか住めないという事を皮肉って「天龍国」なんて言われていたりしますが、
それだけ特別な台北にダーリンは憧れがあったのでしょう。
私は留学時代は台北市に住んでいて台北以外には旅行で行ったくらいだったので特に何も思いませんでしたが、結婚して台湾全体を何となく知ってから「台北生まれ・台北育ちなんだ」っていう人を見ると確かに
「わぁ!台北生まれ・台北育ちなんてすごいシティボーイ!この人お金持ちのおぼっちゃんかな!?」と思うようになりました。
台湾人もそんな感覚なのかもしれません。
ダーリンは小学校は台北の小学校に通っていたのにもかかわらず、親の経済的な理由で中学からは台北から新北市に引っ越してしまい、
その後何もなかった土地に高層ビルやマンションが建ったり交通インフラが整備されていく目覚ましい台北の発展を見てきているので、
「あのまま台北に住んでいたら真のシティーボーイになれたのに!!」という気持ちが心の片隅にあるようです。
ここら辺は台湾人ならではの感覚で面白いなぁと思います。
ダーリンの話に比べて私の地元はと言えば、東京や大阪のような都会ではないですが、小さい頃から既に地下鉄もあり道路も整備されており必要な物は大抵あって、
私がいい大人になった今でも当時と比べると多少発展はしましたがさほど変わっておらず「目覚ましい発展」と呼べるほど変わっていませんし、
そんな「そこそこの都会」で満足していた私にとって、台北生まれ台北育ちに憧れるダーリンの気持ちはよくわからないのかもしれません。
(名古屋の良さは東京大阪のような「大都会」ではない、何もないようで住むには便利な「そこそこの都会」さにあるんだぜ!)
これって、あれに似てる!?いや違う!
新北市に住むダーリンが「台北に住んでる」っていうのを聞いたとき、「あれなんかこういうの経験あるぞ!?これデジャブかな?」って思ったんですけど、
日本人の間でもたまにありますよね。
例えば私は名古屋出身なんですが、海外で出会った日本人から「家は名古屋」と聞いて
「えっ!?名古屋出身の人に出会えるなんて嬉しい!!まさか地元一緒だったりする!?何区?まさかおな中!?高校どこ!?!?!?」
と興奮のあまり鼻息荒く質問攻めにしてしまった結果、
「あの・・・実は名古屋じゃなくて岐阜なんだよね」とか、「名古屋じゃなくて愛知県の○○っていうところ」と返って来て、
名古屋じゃなくてお隣さんだったーー!!!ってやつです。
他の地域でもあるのかな?こういうの。
お隣さんでも海外であんまり東海三県の人に会わないので出会うと一気に親近感で嬉しいんですけど、もし海外で自分の地元ドンピシャの人とかいたらテンション上がりますよね。
私は今のところ残念ながら出会ったことないですが・・・まあそうそう無いか。
でもこの場合、別に皆名古屋に憧れているから名古屋出身を名乗っているわけではなく、「地元を愛しているけど海外で便宜上、とりあえず近場で比較的有名な名古屋って言っとこー」って感覚だと思うんですよ。
むしろ「うちの地元のほうが名古屋なんかよりも魅力やべぇし!出身名古屋って名乗るの不本意すぎるし!」くらいには思ってると思うんですよ。
決してダーリンみたいに「台北市がかっこいいから台北市に住んでることにしちゃえ。キリッ!」てわけではないんですよ。
私が例え物凄く東京に憧れていたとしても、「私東京出身で・・」なんて言わないですし、
実際についこの間まで新北に住んでいましたが、台北に住んでいないのに台北に住んでいるとは言わないですし・・・
う~ん、自分を台北の人だと名乗るその感覚、やっぱりよくわからない・・・(笑)
まあでも、永和は本当に台北に近くて「惜しい!本当に惜しい!もう少しで台北育ちだったのに!」という感も否めないので、
あれだけ台北人になりたいダーリンを見ていると「永和は近いからもう台北に入れてあげてもいいんじゃないかな・・・」くらいの気持ちにはなってきます(笑)
台北のようなオシャレさは無いですが結構栄えててまあまあ便利ですしね、永和。
(ちなみにMRTで台北から永和へ行くときの古亭ー頂溪間は、川を渡ることもあって乗車時間がやたら長いです。この長さで「あっ近いと思ったけど微妙に遠いわ。やっぱり新北だな」って思います。ごめんよダーリン、やっぱり新北だった。笑)
台北人を名乗る人、結構居る!?
こんな自分のことを台北人だと言い張っているなんちゃって台北人はうちのダーリンだけかと思いきや、
「私の彼氏も出会った頃台北人って名乗ってた!」って人が意外といるんです!
おいおい!なんちゃって台北人そんなにいるのかい!(笑)
「私の彼氏、台北出身って言ってたなぁ」と今思っているそこのアナタ!
あなたの彼氏、本当に台北の人ですか??もしかしてなんちゃって台北人かも??(笑)