台北人は結婚しない?!うちの家族に巻き起こる未婚・晩婚問題!
こんにちは、keddyです。
基本的に平和な私の台湾の家族ですが、唯一度々家族会議にもなっているという少し深刻な問題があります。
それは、年頃の娘、息子たちが揃いも揃って結婚しない、未婚・晩婚問題です!
昔語学学校の先生が、「台湾人、特に台北人は晩婚化、未婚化が進んでいてそれなのに離婚率は高く、それに伴い少子化の加速は凄まじい。これは本当に大変な問題」と教えてくれましたが、
実は全く他人事ではなく、今まさに我が家族で巻き起こっている問題だったのです!
今回は我が家で起こっている未婚・晩婚問題について書いてみます。
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うちの家族の未婚・晩婚問題
私の旦那様、ダーリンは親族の中で一番結婚が早かった子ですが、御年29歳です。
そしていつも家族会議の議題に上がるメイン人物は、ママが「今の子はほんとうに皆結婚したがらなくって、困ったものよ・・・」と頭を悩ませる、
お姉ちゃん(31歳・ダーリンの姉)、従兄のお兄ちゃん(30代半ば)、従姉のお姉ちゃん(32歳)の3人です。
ママ曰くこの3人の結婚問題は今に始まった事ではないらしいのですが、私が嫁に来たことで
「若いkeddyでも(親族の中で若者扱い 笑)ちゃんと息子と結婚してるのにねえ、あの子たちときたら・・・」という流れになっているらしく、うちの家族の中で問題は若干深刻さを増しているようです。
私は皆の近況をダーリンや他の皆から人づてに聞いているのですが、皆それぞれ色々理由があるようです。
台北から出たくないお姉ちゃん
まずお姉ちゃんですが、3年くらい付き合っている彼氏がいるのですが、結婚する予定はありません。
前にお姉ちゃんに聞いたところ、
「昔はすごく結婚したい願望があって、それでよく彼氏と揉めたりもしたんだけど、今はもう結婚したい時期は過ぎちゃったって感じで、特に結婚したい気持ちはないのよね。彼氏とも問題ないし別にこのままでいいかなって」
と言っていましたが、そんなお姉ちゃんをパパママはすごく心配しています。
お姉ちゃんはよく彼氏の家に泊まりに行くので、古風な考えのパパは「結婚前の娘が男の家に泊まりに行くなんて!それなら結婚しろ!!」とご立腹でパパと彼氏の関係は悪く、パパの前で彼氏の話をするのはタブーになっています。
ここで驚くべきことに、私はてっきり「彼氏(35歳)の家」は彼氏一人暮らしかと思っていたのですが、実は彼氏は実家暮らしく、その実家によく泊まりに行っているということだったのです。
「35歳の実家暮らしの男性の家によく泊まりに行く??家族ぐるみのつきあい??でも結婚しない??」ここで私の頭にハテナマークが5個くらい浮かんできたのですが、
ダーリン曰く「こういう状況は台湾では実はよくあるよ、まあ俺もおかしいと思うんだけどね」とのことでした。
実はこれは彼氏に問題があるらしいのです。彼氏はパパとの関係がうまくいっていないので結婚するためにはその問題を解決しなければならず、それがめんどくさいのでずっと放置して結婚の話しには触れないそうで、
パパはその様子を見ていて「なんて責任感のない男なんだ!!」と、二人の関係は日々深刻さを増していっています。
ママは「あの子(お姉ちゃん)はすぐ男性にのめりこんでしまうところがあって彼氏はいつも誰かしらいるんだけど、結婚しないのよねえ・・・本当に困ったわ」と言っていましたが、
私はお姉ちゃんの気持ちも少しわかるような気がします。
お姉ちゃんは今の彼氏と本当ははやく結婚したいけど、彼氏が行動してくれないし、パパとの問題も解決してくれようとしないから、諦めてしまったのかもしれません。
私は過去の経験から、結婚はお互いが結婚したい気持ちと2人の努力がないとなかなかできないと思っているので、彼氏が結婚願望がなく、努力してくれる気持ちもないなら、もしお姉ちゃんだけ結婚したいと思っていても難しいと思うのです。
そんなお姉ちゃんの気持ちが少しわかるような気がする私とお姉ちゃんの決定的な違いが一つだけありました。
それは、どんなに相手が魅力的だとしても、結婚で自分の今の生活を大きく変えることは絶対にしたくないということです。
お姉ちゃんの場合具体的に言うと台北から出たくないということです。
実はお姉ちゃんは、昔結婚まで行きそうになった相手がいました。その相手とは長く付き合っていて仲もいいし、お金持ちだし、パパも気に入っていて家族間のトラブルもなく結婚には申し分ない相手だったらしいのですが、
その相手は台中の人で、結婚とともにお姉ちゃんは台中に引っ越し&仕事を辞めなければならず、台北から出たくない、今の仕事を辞めたくないという理由で結婚を断ってしまったそうです。
実は今の台北人はお姉ちゃんのような考えで結婚しない人がよくいるそうで、外国人に嫁いだ環境の変化が著しい私はダーリン家族に「偉いねえ、勇敢だねえ」となぜか褒められます(笑)
お姉ちゃんの今の彼氏は台北人なので引越しの問題はないのですが、パパとの問題があるのでこれから先どうなるか謎です。
彼女と10年以上付き合っているのに結婚しない従兄のお兄ちゃん
従兄のお兄ちゃんは自分で会社を立ち上げていて、その会社がまだ安定しないからという理由で彼女と結婚する気がありません。
それだけ聞くと「そうかあ」と納得できそうなのですが、問題なのは彼女ともう10年以上付き合っているということです。
彼女とは高校の同級生らしく、同級生ということは彼女の年齢も30代半ばということで、彼女の両親が「一体いつ結婚するんだ!!」としびれを切らして、若干関係がぎくしゃくしているらしいです。
去年、彼女の両親が「もう待ちきれん!!」と無理やり2人を結婚しようと試みたらしいのですが、失敗に終わっています。
「お兄ちゃんは彼女と別れる気はないのだし、仕事が安定してもしなくてもとりあえず結婚するべきだろう、なぜそんなにかたくなに結婚を拒否するのか」という私にもすぐにわいてきた疑問が親族皆にわいているらしく、
その心のうちは本人のみぞ知ると言ったところでお兄ちゃんのパパママは非常に困っています。
お兄ちゃんの彼女は付き合いが長く家族のようになってしまっているのでもはや結婚しても今までとほぼ同じだと思うのですが、お兄ちゃんにとって「結婚」のハードルはかなり高いようです。
実はお兄ちゃんだけではなく、このように安定した彼女がいても結婚をしたがらない男性が台湾には結構いるらしいです。
自由人を貫く従姉のお姉ちゃん
いとこのお姉ちゃんは、彼氏がいるとか浮いた噂は一切なく、オーストラリアにワーホリに行ったりワーホリで稼いだお金でアメリカに長旅にいったりと、自分の好きな事を目いっぱいしています。
ダーリン曰く彼女はずっとそんな感じらしく、お金を稼いで、自分の好きに使って、やりたいことをやって、というスタイルを貫いています。
ダーリン曰く実はこれ台北の女性のよくあるパターンらしく、結婚願望すらもあまりなく、自分の自由な生活に全力を注いでいます。
そういえば私の友達にもこのパターンは結構いて、一人結婚しているのにこのスタイルの友達がいるのですが、自由すぎて一人で海外に旅に出たりしているのでもはや旦那がいるんだかいないんだかよくわかりません(笑)
こうしてうちの家族の晩婚化は進んでいく
もうすぐ旧正月ですが、台湾人の「旧正月に親戚から聞かれるうっとうしい質問ベスト5」に入るのではないかと思われる「いつ結婚するの!!」という言葉、
今年も上記の3人は必ず皆に聞かれるであろうと思われます・・・が、状況的にきっと向こう2年くらいは何もないような気がします(笑)
私は皆が幸せならそれでいいですが、もしお姉ちゃんが結婚したらその旦那は私のお兄ちゃんになるので、お姉ちゃんの相手がいい人であることを祈ります(笑)