前任の台湾人が何度も辞めた、台湾人夫の日本での仕事について
こんにちは、台湾人夫の転職で台湾から日本へ移住したkeddyです。
日本に来てから新生活でドタバタを繰り広げていた私達夫婦ですが、ダーリンは新しい仕事に奮闘しています。
ダーリンの仕事はとても忙しくて、日本に引っ越してきて二日後には仕事が始まり、その日から普通に残業や接待が始まり家に帰ってくるのは深夜、日を跨ぐ事もありました。
日本に引っ越してきたばかりで生活にも不慣れな中入社1日目からフルスロットル全力全開にせざるを得ない業務内容だったので、新しい職場に新しい仕事で覚えることが沢山あると思うのに、本当によくやっていたと思います。
ダーリンが「絶対にこの仕事がやりたい!」と私を説得する形で来た日本ですが、最初の頃はダーリンも慣れない仕事で精神的にも精一杯でストレスが溜まるのか結構イライラしており、
家に帰って来て早々私に喧嘩をふっかけてくることも多々ありました。
元ヤンであるダーリンは機嫌が悪いときは本当に怖いのでシャレになりません・・・(笑)
ここで私がマリア様ならそんなダーリンを海のように広い心で受け止めてあげられたのかもしれませんが、
私も新生活開始で手続きとか色々わからないながらもやっていた最中でお互い心に余裕がなくて、この頃はよく喧嘩になりました(^^;
ごめんねダーリン!!
私とダーリンは同い年でどちらが特に人生経験豊富という事も無いので、こういう時には二人していっぱいいっぱいになってしまいがちですが、共倒れしないようになんとかやってます(笑)
ダーリンの仕事は思った以上に激務でした。
激務過ぎて前任の台湾人が辞めまくった結果ダーリンが採用されたのですが、ダーリンは仕事の内容がとても好きみたいで、私によく仕事の話をしてくれます。
ダーリンが楽しそうに話すので、私もダーリンの仕事の話を聞くのが好きです。
「台湾人って日本でどんな仕事してるの?」とダーリンの仕事を聞かれることも多いので、今回はそんなダーリンの日本での仕事のお話です。
日本にいる台湾人は人それぞれ様々な仕事をしていると思いますが、うちのダーリンに関してはこんな感じです。
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過酷?前任の台湾人が辞めまくりなダーリンの仕事
ダーリンの仕事は営業補佐兼雑務のような仕事で、出来ることは何でもやらされるのが仕事らしいです(笑)
メインは台湾顧客とのやり取りですが統計の能力が必要で、あとは会議資料の翻訳や会議の同時通訳、上司のメール翻訳などとめどない雑務があるらしいです。
職場はダーリン以外は皆中国語や英語ができない日本人という環境なので、通常業務+中国語や英語はダーリンの仕事なのでしょう。
顧客とのやり取りや英語・中国語・日本語での会議などは以前の職場でもやっていたことなので仕事内容的には前職の仕事の経験を生かせるらしいですが(だから即戦力として採用されたのですが)、
人手不足で仕事量が半端ない上に接待や出張などもあるので、常に激務です。
更に扱っている商品が専門的なので、日々専門知識も勉強している模様です。
出張が多い
ダーリンは日本に移住してすぐに物凄い頻度で台湾出張に行くようになりました。
なので引っ越しの際私は「台湾を離れてしまって寂しい・・・(;;)」という気持ちがありましたがダーリンはそうでもなかったようです(笑)
台湾顧客とのやり取りは言葉の問題だけでなく顧客の性質的にも台湾人が必要なようで、台湾出張にダーリンは欠かせない要員になっています。
台湾に行くのが羨ましいので冗談で「私も中国語話せるから補佐として雇ってよ!台湾行きたい!」というと「遊びじゃないんだよー」と怒られました。そりゃそうか(笑)
ダーリンの出張は多い時は一週間に1回くらいの頻度であり、台湾以外にも国内出張にも行っており忙しく飛び回っております。
今後は他の国にも行くようになるんだそうです。
出張の朝は毎回早朝4時に家を出て行き、出張の帰りは夜中の0時を過ぎることもよくあります・・・これって日本人でも結構きついのでは、と思ってしまいますよね・・・(笑)
出張中も朝から晩まで仕事のスケジュールがぎゅうぎゅう詰めで忙しく、定時過ぎても仕事があったり接待や飲み会で帰りが深夜の1時や2時になることもざらです。
本当にやる気と体力が無いとやってられないと思います。
この出張地獄(?)も前任の台湾人が辞めていった原因でもありますが、ダーリンは「出張は体力的に結構きついけど、僕はこの仕事やっぱり好き!」と結構楽しんでいる様子です。
時には連日接待で本当に胃がやばかったり睡眠不足でフラフラだったりしていますが、そんな結構体力的にもハードな仕事をダーリンは頑張っています。
偉いぞダーリン☆(ゝω・)褒めてつかわすぞ!
上司に「珍しい台湾人」認定されるダーリン
数週間して激務具合にも若干慣れてきた頃、ダーリンは上司にこう言われたそうです。
「どうかな?うちの仕事は常にこんな感じなんだけれど、正直辞めたいと思ってる?」と。
ダーリン、台湾人だから仕事すぐに辞めるかもしれないと不安がられてる!!!!( ´,_ゝ`)ププッ(笑)
上司曰く、台湾人は定時で帰れる仕事が好きでダーリンの前任者は過去に何人も光の速さで辞めていったから、同じ台湾人であるダーリンもそろそろ辞めたいと思っている頃合いかと思って聞いたのだそうです。
うんうんわかるわかる、私の台湾人の友達にもダーリンの仕事のこと聞かれたから答えたら、「私絶対日本の会社で働きたくない!」って全力で言ってたもんね。
しかしダーリンは仕事が忙しいほど燃える変態台湾人には珍しい仕事人間なので、「いえ、充実していて仕事はおもしろいです」と思った通りに答えたところ、
「キミみたいな台湾人は今まで一人もいなかったよ。キミ台湾人ぽくないね」
と今までと現在進行形で何人もの台湾人と仕事をしてきた上司に、「珍しい台湾人」認定されたのでした(笑)
他部署にも何人か台湾人がいるのですが、ダーリン以外の台湾人は全員定時きっかりに帰宅。
残業が必要なくらい忙しい時であっても迷わず帰宅、飲み会・接待・勉強会などは必要なものであっても全て拒否して全力帰宅する姿勢を貫いている中、
ダーリンただ一人だけは上司の仰せのままに残業、「これも仕事のうちだと思うんです」と飲み会接待すべて参加していたところ、
またもや上司に「やっぱりキミは台湾人ぽくない。キミみたいな台湾人が居るとは思わなかったよ、キミ本当に珍しいね」と「珍しい台湾人」認定され、珍獣のように重宝されはじめるのでした(笑)
そうして他の人が定時で帰ってやらない仕事がまわってくるようになるため、更に激務になったのでした・・・。
良かったね?ダーリン!
ダーリンは日本の生活が合っているのかも
妻の私から見てもダーリンは本当に台湾人にしては変わっているというか、仕事に関してはザ・日本の昔の昭和の男!という感じで(顔も昭和っぽいですが。笑)、かなりの仕事人間です。
ハネムーンの時でさえも普通は「もう帰りたくない~現実に戻りたくない~」とか思うところをダーリンの場合は
「ちょっと会社を休みすぎて職場が心配・・・早く帰って仕事したい」、とか言っていたくらいなので、多分常に会社に行って動いてないと死ぬタイプだと思います(笑)
そんなダーリンなので普通は台湾人が「大変すぎる、辛くて嫌だ」と思うような仕事も「それでこそやりがいがある!」と楽しそうにやっており、
逆に「忙しすぎて一日が一瞬で過ぎちゃう☆」と前職の時とは打って変わって水を得た魚のようにピチピチしております。
ダーリンは「楽で定時で帰れる仕事」よりも、「ハードでもやりがいのある仕事」を求めていたみたいです。
あれ?これMなのかな?私の夫はドМなのかな??違うよね?誰か違うと言って!!
台湾人は起業するのが大好きで、「人に雇われるよりも自分が社長になって自分の会社を持ちたい」という人が多いのですが、
ダーリンは「会社の組織の中で頑張っていきたい」という考え方なので、そういったところも台湾人には珍しいと思います。
ここら辺もちょっと日本人(の昭和の人)よりな考え方な気もします(笑)
私も根は古風なほうなので、昭和なダーリンの考え方は大好きでそこらへんは夫婦として意見が衝突しないので良いです。
そんなダーリンは、結構日本の生活が合っているのでは?と思います。
普通台湾人は「日本の会社はルールが多すぎてしんどい!」とか「日本独特の社会のルールに馴染めない」とか「上司など職場の日本人の考え方が理解できない」とか、
仕事の内容以外にも日本の会社や日本社会自体が厳しいと感じてストレスを感じることが多く、最終的には「台湾のほうが生きやすい」と台湾に帰る人も多いのです。
日本の社会は日本人ですら生き抜くのは結構大変なので(笑)、仕方ない事だと思います。
しかし、ダーリンの口から「日本社会が生き辛い」と聞いたことは一度もありません。
(こういうとこ日本めんどくさいよね!台湾だったらこんなことしなくていいのにね!とかたまに愚痴は言うけどそれは私も思ってる!笑)
ダーリンの話を聞いていると仕事のやり方に於いても、台湾人のやり方ももちろん理解しつつ考え方としてはほぼ日本人なので、今のところ日本の会社にうまく溶け込んでいるような気がします。
そんなダーリンは自分でも言っていましたが台湾に居た頃は周りの友達とあまり仕事に対する考え方が合わなかったようで、色々と否定的なことも言われたそうです。
でもまわりの意見がどうであろうと否定されようと自分の意見をしっかりと持って、自分のやりたい道を突き進むダーリンはかっこいいと思います。
(だがそれに振り回されるのは妻である私・・・!)
一緒に居る時間は減ったけれど
日本に移住してからと言うものダーリンの帰りが日を跨ぐことがあったり、出張で家を空ける日も多くなったので、私とダーリンが一緒に居る時間は一気に減りました。
しかしダーリンの仕事欲が満たされているので笑顔が増えて(ダーリンはいつも笑ってるか怒ってるかの両極端ですが。笑)私も嬉しく、
私が一時期就活の時に失いかけていたダーリンへの尊敬の念も取り戻して(笑)、夫婦円満の平和な暮らしが戻ってきました。
妻としてはダーリンと一緒に居る時間が減ったのは寂しいですが、大好きな仕事を頑張ってほしい想いもあるので生暖かく見守っています。
好きで選んだ仕事とはいえ激務でハードで大変なことには変わりないので辛い事もあるようですが、
「うちにはお金がかかるデブ猫が1匹いるから仕事頑張らなきゃな~」と私のためにも頑張ってくれているようです。
(そうさデブ猫とはこの私の事さ! →台湾人の恋人の呼び方について)
私はダーリンの仕事熱心なところが好きなので、仕事にやりがいを持ってキラキラ取り組んでいる姿を見ると、急な引っ越しは大変だったけど日本にきて良かったかなぁと思っています。
私が仕事についてダーリンのために出来ることは日本の事や日本語について聞かれたことに答える以外特にないので、
今日も働いて疲れて帰ってくるデブ専ダーリンのためにせっせと体に肉を蓄え、家ではフカフカの肉でダーリンを人をダメにするソファー並みに甘やかし癒してあげています。
(痩せろよ!!)
ダーリンの仕事に対する変態ぶり真面目さと、日本人もビックリの社畜精神仕事熱心な態度が会社で認めらて、ダーリンがすくすくと元気に成長することを願います☆