知らない台湾人のおじさんに似顔絵をもらった話
小さい頃「知らない人にものをもらっちゃダメよ!」って教わったと思うんですが、もらっちゃいました。
こんにちは、keddyです。
あれは私が高雄に一人旅に行き、一人で高雄図書館の開館を待っていた時のことです。
開館まではまだあと30分くらいあり、図書館の1階のホールには私と同じように開館を待つ台湾人たちがちらほらと居ました。
「朝早くから結構人が来るもんだなぁ」と思いながら、暑いし特にやることもなかったので、私はベンチに座ってボーっとしていました。
暇すぎるので写真でも撮ろうかなと思ってスマホを出そうとしたその時、知らないおじさんが私のほうに向かって近づいてきました。
知らない人なので私とは関係ないだろうと思いそのままバッグをガサガサしていると、おじさんは私の前で立ち止まり、一枚の紙を私に差し出しました。
私はびっくりしてその紙を見ると、そこには私の似顔絵が描かれていました。
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知らないおじさんに似顔絵をもらう
おじさんは、「あなたがとっても綺麗だから、描きました。私は画家なんです。これはプレゼントします」と言って紙を私に渡しました。
それは、とっても素敵な絵でした。
「あ、そうだ、名前を書かなきゃね。名前はなんていうの?」
「えっと、私、台湾人じゃないんです。名前は○○(本名)って言います。」
おじさんは私の日本語名が聞き取りにくかったようでした。
「日本人の名前、わかりにくいですよね。○○(ニックネーム)で大丈夫です。」
「そうか、○○(ニックネーム)っていうんだね。ここに書いておくよ」
おじさんは私のニックネームを絵の横に書いてくれました。
私が日本人だとわかると、おじさんは英語で話してくれましたが私は英語がわかりません(笑)
「おじさんはここで個展を開いていたんだよ」
というようなおじさんの画家活動について話してくれた気がしますが、私があまりにも英語がわからないので中国語で話してもらうようにお願いしました(笑)
「ところで君は何で一人で台湾にいるんだい?」
「台湾人と結婚したので・・・台北の人なんですけど、今は私一人で旅行で高雄に来ているんです」
「そうかい、一人で来るなんてすごいなぁ。そうだ、おじさんは日本の名前があるよ」
おじさんは日本統治時代の人のようでした。
「おじさんの名前は”野沢次郎”っていうんだ。高雄を楽しんでいってね」
そういうと野沢次郎さんは笑顔で去っていきました。
私は何だかよくわからないけどちょっとした感動のような物を覚えました。
台湾で一人で旅していると、たまにこのような素敵な台湾人との出会いがあるのが、台湾の魅力だと私は思います。
この日は朝からなんだか暖かい気分になりました。
でも後で心配性のシャオリーに、「ダメよ知らない人と話しちゃー!変な人だったらどうするのよ!」と怒られたのは言うまでもありません(笑)
まぁ中には変な人もいるかもしれないので、一人旅では気を付けるに越したことはないのですが、少なくとも野沢次郎さんは悪い人ではありませんでした♪