台湾人夫が妖怪ウォッチから日本の文化を学んでいる件
こんにちは、keddyです。
我が家ではダーリンにより今更、アニメ「妖怪ウォッチ」が大流行しております。
「妖怪ウォッチ」は台湾にも日本の大流行の時期から少し遅れて入ってきて、
現在もテレビで中国語吹き替え版が放送されていたり、グッズが発売されていたりしています。
台湾キッズにも人気のアニメで、台湾のランタンの祭典「ランタンフェスティバル」にジバニャンが登場する程度には人気です。
ダーリンは普段日本のドラマやテレビは見ても、アニメはさすがに小学生の時に見た以来特に見ていなかったのですが、
偶然台湾でもテレビで放送していた「妖怪ウォッチ」を見てハマったらしく、最近インターネットのサイトで毎日動画を見ています。
妖怪召還の構えも完璧で、何かあるとすぐに「それは妖怪の仕業だ~!」とか小学生のようなことを言うのでたまにちょっとウザいです(笑)
ダーリン曰く「主人公が本気で敵を倒す」アニメなのではなく、
可愛い妖怪が出てくるものの「基本的には平和な小学生の生活を送っている主人公」という設定が良いんだそうですが、
日本の小学生の生活を見たことがない台湾人ならではの観点もあったりして斬新な感想をくれるので、
妖怪ウォッチを見るダーリンを観察するのが最近の私の日課になっております(笑)
という事で、妖怪ウォッチからダーリンが現在進行形で学んでいる日本語や日本の文化をご紹介します(笑)
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新しい日本語
ダーリンは中国語吹き替え版ではなく、日本語音声の中国語字幕版を見ているので、妖怪ウォッチが彼の日本語学習の助けになっているようです。
普段から仕事で日本語を使っているダーリンは日本語がペラペラなのですが、職場で学んだ日本語なため逆に日常的に子供が使う言葉を知らなかったりするので、
小学生っぽい言葉を覚えて使うのが楽しいのか、覚えた言葉をすぐに使ってきます。
まあ何事も知識として知っているのは良い事なのですが、ジバニャンの真似をして一人称に
オレっち~を使うのは30歳の社会人として恥ずかしいのでやめていただきたい・・・・・
あと、急に
「ねえkeddy!てへぺろって何!?」
と新しい日本語にも興味を示してくるので、説明するのがとても大変です(笑)
小学校の給食
妖怪ウォッチの中には「給食のグルメ」という、「主人公ケータが孤独のグルメのノリで小学校の給食を紹介する」というコーナーがあるのですが、
それでダーリンは日本の小学校の給食を初めて知り、「台湾と全然違うよ~日本の小学校の給食は楽しそうだね~!」と興奮して見ています。
揚げパンとか、もちろん知らないダーリン(笑)
プリンが出た時の争奪戦の気持ちとか、カレーやから揚げが出ると嬉しいとかはダーリンとは語り合えません(笑)
ダーリン曰く台湾の小学校は、(ダーリンの頃の話なので、今はどうなのかわかりませんが)給食はなくて毎日お弁当もしくは学校でお弁当を買っていたんだそうです。
お弁当もほとんどの家庭がお母さんが朝早く起きて作るお弁当ではなく前日の夕食の残りをお弁当箱に詰めて持って行くのが普通で、
料理が全くできない親もいるのでそう言う家庭の子は毎日学校でお弁当を買っていたそうです。
日本ならそういう時子供にお弁当を持たせないと「あそこの親どうなってるのかしら」とか周りの目が気になりそうですが、
台湾ではそういう親も沢山居るので特になんてことはないんだとか。
日本では給食の時に皆で協力する心(配膳)とか食育(食べ物を粗末にしないとかバランスよく食べるとか)も学びますが、
台湾では無いようなので、ダーリンにとってはそのあたりの文化の違いも興味深いようです。
言葉遊び的なもの
妖怪ウォッチに出てくる妖怪の名前の多くが、その妖怪の特性と関係しています。
例えば、ジバニャンは地縛霊(ジバ)の猫(ニャン)の妖怪だから「ジバニャン」。
その場の空気をほのぼのと和ませる妖怪は「ホノボーノ」、本音を暴露させてしまう妖怪が「バクロ婆」など。
しかしダーリンにとってはこの「名付けが特性と関係している」という日本人なら見て一瞬でわかる法則を、アニメ50話くらい見終わったところでやっと気づいたらしく、
ねえねえkeddy知ってたー!?妖怪の名前がさあ、特性と関係してるの!!!
と物凄く嬉しそうに報告してくれました。
ええ!!今更!?
と一瞬で私にツッこまれる可哀想なダーリン・・・(笑)
日本語ペラペラなダーリンだからこそ、ジバニャンやホノボーノのあたりで当たり前のようにわかっていたのかと思っていたのですが・・・
その時私は「日本語学習者でもこういうのは難しいのかなあ?」と思ったのでした。
日本の小学生は大人っぽい?
ダーリンがケータの小学校生活を見て、「日本の小学生は大人っぽい!ませてる!」と言っておりました。
でも私が見た感想だと、妖怪ウォッチはとても健全でドラえもんのようにしずかちゃんのお風呂シーンなどヒロインのセクシーなシーンも無いですし、
何が大人っぽいと感じたのかが謎でした。
ダーリンに聞いてみると、
主人公のケータがヒロインのふみちゃんに対して
「自分がどう思われているのか気になる!」とか、「自分のことをかっこよく思われたい!」と思っていることが「大人っぽい」
と・・・・・・。
ダーリン曰く
僕が小学校の頃なんて男とか女とかあんまり意識してなかったし、女の子を「可愛いな」と思うことはあってもそれ以上(その子に自分がどう思われているかなど)は何も思わなかった。
だそうです・・・
それって台湾人と言うよりダーリン個人の感覚なんじゃ・・・(笑)
とにかくダーリンは、「台湾の小学生は異性に対してもっと何も考えてない!」と主張しておりました(笑)
ほんまかいな・・・
しかし台湾人の学生はノリや外見、考え方などが日本人の同世代より幼く見え、
私が台湾人の大学生を見ていると高校生に、高校生は中学生に見えたりするので、ダーリンのいう事も一理あるかもしれません。
逆に日本に帰って街を見渡すと「日本の高校生、老けてるなー!」と思ったりします(笑)
最近では日本の小学生向けの雑誌に過激な恋愛の漫画が載っていたり、
「異性にモテる方法」とか大人顔負けのこともかいてあったりするようなので、
やっぱり日本の小学生はませているのかもしれません。
日本昔話
日本人なら誰でも知っているかぐや姫や桃太郎などの日本昔話のパロディネタが出てくるのですが、
元の日本昔話を知っていないと理解が難しいので外国人には高難易度となっている回があります。
ダーリンはさすがに桃太郎は知っていますが多くの昔話を知らないので、
「これは日本昔話を知る良いきっかけになる!」と思ったらしいのですが、
肝心の内容が、
かぐや姫
ある時、おじいさん1と2が山を歩いていると、光る竹を見つけました。
おじいさん1が、斧やバトルアックスなどで竹を切ると、中からは、それはそれはかわいい赤ん坊が出てきました。
なんやかんやあって成長したかぐや姫は月へ帰ることになりましたが、
おじいさんとおばあさんのすすめで、ジョンソン宇宙基地に行くことになりました・・・。
鶴の恩返し
貧乏ながらはたらき者の「与平(よひょう)」と「犬」は里に帰る途中、ツルがケガをしているところ見かけ、ツルのケガを治して野へ帰しました。
ある時与平の家に、「つう」というそれは美しい女が現れました。その後つうに惚れた与平は彼女と夫婦(めおと)となりました。
その後、つうは与平の為に着物を作るべく奥の部屋へと入りました。その際に「決して部屋の中を見ないでください」と警告された与平は、ついにガマンできずにのぞいてしまいました。
そこで与平が見たのは、近未来風の長距離エレベーター。それは増えすぎた人類の大部分を、テラフォーミングした火星へ移住する計画の為に作られた場所でした・・・。
とかいう後半やたらSF展開だったので、あまり勉強にはなりませんでした・・・(笑)
外国人にはわからない元ネタ
妖怪ウォッチには外国人どころか今時の子供はわからないであろう「パロディ」ネタがふんだんに盛り込まれているのですが、
その元ネタをダーリンに説明しないといけない時があります(笑)
例えばピンクレディーのUFOとか。
ピンクレディーは今の子供はわからないと思いますが、私達世代で知らない人はいないですよね。
そういう私達世代で暗黙の了解で通じるネタを、ダーリンは今妖怪ウォッチを通して勉強中です(笑)
私も台湾のテレビを見ていて、台湾人なら当然わかるネタや人物を知らなかったりして笑えなかったりするので、ダーリンの「それを知りたい」という気持ちはよくわかります(笑)
まあ私の場合台湾の芸能にあまり興味が無いので進歩が無いのですが・・・(^^;
日本でも台湾でもこういうネタ系も夫婦で笑い合えるようになるとなんかいいなあと思う今日この頃です。