私が台湾に移住しなかった理由~日本在住の台湾人夫を持つ日本人妻が考える、台湾移住~
こんにちは、夫は台湾人、将来は日本に永住予定(今は一時的に台湾ですが)のkeddyです。
国際結婚の夫婦は、仕事や家相続などの問題により夫の国へ妻が移住する場合が多いと思いますが、うちは逆パターンです。
では私たち夫婦がなぜ台湾に移住しなかったかというと、それは単純に「私の親の希望」というのもありますが、
台湾が好きすぎて仕事を辞め台湾留学も経験した私が「台湾も大好きだけれど、やっぱり日本に住みたい」と思ったのには色々理由がありました。
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台湾移住のデメリット?なぜ日本に住みたいと思ったのか
まず、私は台湾が大好きですし、台湾に住むといいことは沢山あります。
病院が安いとか、豆花と仙草ゼリーが食べれるとか、街の人が大らかで親切とか、妊婦と子供にやさしいとか、月子中心があるとか、賑やかでなんか楽しい気分になるとか、挙げきれない程色々あるんですが、
実際に私が留学時代に台湾に住んでみて、更に既に住んでる人に話を聞いたりして、やっぱり大変かも・・・と思うところもありました。
今回は私が個人的に「台湾にも住みたい、でもどちらかといえばやっぱり日本に住みたいな」と思った理由を紹介したいと思います。
※価値観は人それぞれなので、それが人によっては気にならない人もいればそうでない人もいると思うので、参考程度に見ていただければと思います
物価が意外と高い
まずはこれ、物価についてです。
駐在の方や旅行者は日本の給料をもらっていますから、台湾旅行の際に台湾の物価は「安い」と感じていると思います。私も旅行の際には安いと思っていました。
ただ、移住となるとお給料も現地価格になると仮定されます。
現地のお給料
台湾の初任給は大体25,000元~30,000元だそうです。
ちなみに日本人が台湾で働くときに就労ビザが貰える条件の一つとして、給料約50,000元~というのがありますが(会社によって微妙に違うらしいです??あと日本語教師除く)その金額は台湾人の若者にとっては高いほうだそうです。
家賃
例えば私が留学時代に借りていた賃貸の部屋は、
ワンルーム(南京東路駅近く・キッチン/バスタブなし・光熱費除く)で13500元でした。
その後引越した際のワンルーム(師大夜市近く・キッチン/バスタブなし・光熱費除く・シェアハウス)は12500元でした。
私は当時、「あれ?台北の家賃って、意外とするんだなあ・・・!」と驚きました。
これは私が特別贅沢をしていたわけではなく、「台北市内の地下鉄の駅から近く、更にその駅が比較的便利な駅(学校や商圏などの近く)」という条件であれば、
清潔感・安全面などを考慮して、女性が住めるギリギリのレベルを探した結果、家賃が大体12000元以上のところだったので仕方なくという感じです。
同じ条件で夫婦二人でキッチン・バスタブ等があり、清潔感のある家を探すと結構良い値段になってしまいます。
台北は家賃がすごく高いのです。
もし駅から離れたところ、古くても良い、キッチン・バスタブなしでもよい、と条件を変えていけばどんどん安くはなりますが、台北に住むとなるとそれでも決して激安とはいえないでしょう。
食費
台湾では節約のために自炊をしようと思うと、日本の家庭料理を作る場合には逆に高くついてしまうことが結婚してからわかりました。
何故なら地元格安スーパーのものは日本に比べて新鮮ではないのに値段はあまり安くなく、魚も肉も野菜も、日本に比べて特に安い!というものがありません。
そして乳製品が異常に高いです。私が日本で大好きで食べていた明治ブルガリアヨーグルト的なものが食べたくて探したのですが地元スーパーにはなく、大型スーパーでやっと見つけたものは150元近くもしました・・・。
外食で、台湾料理を食べれば二人で一食150元以内で食べることも可能ですが、自炊で日本クオリティのものを作ろうとすると、一食一人分だけで300元、二人合わせて600元!というとんでもない事態にもなりかねません。
(「ママは日本に嫁に行っちゃダメと言うけれど」の女の子がまさにこのことをFacebookで呟いていて、共感しすぎてついついコメントをしたらコメントを返してもらえて嬉しくて興奮したことを覚えています(笑))
しかし自炊で安く抑える方法というのを、台湾人夫の妻歴3年の友達が教えてくれました。
それはずばりここは台湾なので、日本の家庭料理を作ることを諦め、台湾の家庭料理を作る事だそうです!なるほど。
スーパーに行かず、現地の人が行く市場に行って食材を買うと更に節約できるそうです。市場のものはスーパーよりも新鮮だそうです。
なので台湾料理をマスターできればここはクリアかもしれませんが、私はやはり日本の味が食べたくなり日本料理を作ってしまうので厳しい気がします。
電化製品
日本製のカメラがすごく高いです。前に台湾でデジカメが壊れて買おうとしたところ、日本で1万円くらいのデジカメがこっちでは1万元近かったので諦めました。
電化製品は、特に日本製のものはすごく高いです。まあこちらでは輸入品となるので当然といえば当然なんですが・・・。
やはり台湾メーカーのものは比較的安いです。
車とその維持費
私は車はあまり詳しくないのですが、ダーリンが車について話していたので少し書いておきます。
ダーリン曰く台湾で新車を買うとものにもよりますが、国産車(よくわかりませんが、トヨタとかでも部品を台湾で組み立てて台湾で作ったら国産車というらしいです)なら日本よりも同じくらいか少し高いくらいで、外車は関税の関係ですごく高いらしいです。
なので台湾では中古車や中古のさらに中古車などが流行っているそうです。
私達夫婦は今桃園の中壢に住んでいますが、ここの駐車場代が1ヶ月で3000元くらいです。
台北市内は場所によりますが便利なところなら4000元~らしく、もし3000元くらいの安いところなら停めるのに物凄い技術が必要となる立地な可能性があるらしいです(笑)
このように台湾は住んでみると物価が意外と安くなかったり、色々な物が日本より高かったりします。
外食と、食の安全の問題
台湾料理以外の外食費が意外と高い
台湾に住むと、外食が安いので外食をする機会が増えます。
台湾料理は安くておいしいので問題ないのですが、もし台湾料理以外のものが食べたくなった場合は少し困ります。
何故なら台湾料理以外のお店は割高な事が多く、更に美味しくない可能性もあるというリスクがあるからです(笑)
個人的には100元台のお手頃価格のパスタやラーメンは残念な可能性がかなり高いのでチャレンジされない方がいいと思います(笑)
食の安全の問題
台湾では少し前に食用油に使い古された食用油や革製品の製造過で出た油、排水から分離した油を原料に使っていた、いわゆる「下水油」が大問題になりました。
うちはあれ以来外国産油を使っていますが、あの時は外食が怖くてずっと自炊でした。台湾人の友達たちも怖がっていました。
日本でもたまに食品偽装や異物混入などがありますが、「台湾の外食のものは何を使っているか、どこからきたのかが全く分からないから怖いんだよ」とダーリン父が言っていました。
ある日も、「家の近くにルーロウファンとルーウェイのすごく美味しいお店があるのでよく食べてるよー♪」とダーリン父に言ったら、
「外食の、特に夜市や屋台などのお店のものは材料も怖いし、体に良くないからたまにはいいけど、頻繁に食べたらだめだよ」と言われてしまいました。
台湾には今は中国の会社も多いので、食に関してはあまり安全とは言えないそうです。
空気、水、道路等の問題
台北などの都会に住む場合は、日本に比べてこれらは綺麗とは言えないというのが現状です。
空気
排気ガスが原因だと思いますが塵や埃で空気が汚いので、晴れの日でも外にあまり長時間洗濯物を干せません。
1日雨が降っただけで車はすぐに泥をかぶったような汚さになりますので、洗車をしても次の日雨が降ってしまったらまた物凄い汚れになってしまうため、もはや洗車を諦めている人達もいます(笑)
水
水道水は飲めません。水質が日本とは違うため、たまにこれが肌に合わない人もいます(これは私は大丈夫でした)。
台北や台北に近い新北に住めば大丈夫ですが、私の今住む桃園は雨が降らない日が続くとよく断水します。
道路
台湾は台北でもまだまだ舗装されていない、ちゃんとした歩道がない道があって、そういう道はずごく凸凹していて転びやすいですし、通るとすぐに靴は泥だらけになってしまいます。
歩道と車道との区別があるのかどうか怪しい道を歩かざるを得ない場合もありますが、そういった道を歩くときは車やバイクに轢かれそうになりますので、細心の注意が必要です(笑)
台北の人はマナーが良く飼い犬の糞は飼い主がちゃんと持ち帰っている印象がありますが、大きい野良犬が沢山いるので、道端で犬の糞に出くわす可能性が高いです。
野良犬たちは基本的には人に危害を加えませんが、地域によっては凶暴な野犬がいて危険なのであまり通らない方がいいという場所もあります。
夜市近くやレストラン近くは大きなゴ○○リが沢山いますので、下を見るのが恐怖です。
ただ見なかったら見なかったで踏んでも嫌なので微妙なところです(笑)
ちなみに温暖な国なので、冬でも油断は禁物です!
ダーリンが日本の生活が好きすぎるから
何故か日本がやたら好きなダーリン
我がダーリンはなぜか日本の生活が好きすぎるんです。
これはダーリンがとっても綺麗好きだからかもしれません。
ダーリンは私よりも綺麗好きで、私が大好きな夜市も「人が多く、不衛生だから」と理由で好きではありません。
私は台湾人は皆夜市が好きなのだと思っていたので、「嫌いな人もいるんだ!」と思い驚きました(笑)
私は夜市が好きで台湾に居るからにはもちろん夜市に行きたいので嫌々連れて行ってもらっていますが、できれば行きたくないそうです・・・(´・ω・`)
私は賑やかで活気のあるあの雰囲気が好きなんですが。
台湾人と喧嘩するダーリン(笑)
ダーリンはたまに態度が悪い店員さんと軽く言い合いになるので怖いです(笑)
私は外国人だからかよく店員さんに親切にしてもらうので(むしろすごく親切な人に巡り合う事もよくあります)、そんなに悪くないと思っているんですが、
ダーリンは「台湾人は外国人と台湾人に対する態度が違う」「台湾人のサービス業の店員さんの質は、人によって天と地の差がある」と言っていました。
ダーリンには私が知らない台湾人にしかわからない台湾への思いがあるようです。
日本ラブすぎる珍しい?ダーリン
今は一時台湾暮らしの身ですが、ダーリンは「はやく日本に帰りたい」とよく言っているくらい、日本での生活が好きです。
そう言われるのはとっても嬉しい事ですが、日本にワーホリなどに行ってストレスが強くて祖国台湾にはやく帰りたいという台湾人が多い中、なんだか稀な人に出会ったものだな~と思います。
台湾も大好きだけど、やっぱり日本も好き
日本と台湾、どちらも良いところも悪いところもある
大好きな台湾ですが、住んでみると色々と気づくことがあり、これは日本も同じだと思いますが、どちらに住んでも良いところもいまいちなところもあると思います。
日本も消費税が上がったり、色々な物の物価が上がりそうだったりで、一般庶民の私たち夫婦にとっては辛いところです。
私は台湾の暮らしも好きなのですが、夫婦で色々考えた結果、
私の親ができれば日本に住んでほしいと言っておりダーリン家族もそれでいいよと言ってくれている事、ダーリンが日本での仕事を希望している事、それと以上にあげたこと等から、「日本に住もうかー」という感じでした。
といっても十数年後はどうなるかわかりませんが(*´з`)