台湾人夫が転職して日本に移住することになった話 後編(日本での新生活が始まるまで)
こんにちは、keddyです。
これは、「台湾人夫が転職して日本に移住することになった話」の後編になります。
無駄に長い前編を先に読んでいただけると、臨場感が若干違います(笑)
前編は、台湾人夫であるダーリンが就活するまでの過程と面接から内定までの流れ、そして怒涛の引っ越し準備をして台湾から日本へ飛んだところまででした。
日本で就職したかったダーリンが無事日本の某会社の内定を獲得し日本へ移住することとなったのですが、日本での新生活もドタバタで始まりました。
後編は、私達が日本で色々とイレギュラーな出来事にあいながらも新生活準備をして、なんとか新生活が開始できるまでのお話です。
本人たちは至って真面目に奮闘しているのですが、傍から見ると正直かなりくだらないと思います(笑)
※閲覧注意※
- 「明日台湾人ダーリンと入籍するから、ネガティブな話は1ミリも聞きたくない!」という人には閲覧をおすすめしません。超現実的な話しか書いてありません(笑)
- くだらない話のオンパレードですので、これから台湾人夫と台湾から日本に移住される方のお役に立てるかどうかは・・・多分立てません(笑)
- 私が荒ぶりすぎて言葉遣いがちょっぴりお・下・品なことがあります。
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拒否れない賃貸の内見
早朝の便で台湾から日本へ飛び、空港からバスや電車を乗り継いで内見予定の賃貸マンションに着いたのは夕方5時頃の事でした。
内見と言っても形だけで、もし何かしらの問題があってそこに住みたくないという事になったとしても、私たちに拒否権はありません。
何故なら日本に家が無い私たちは荷物の送り先をこの賃貸の住所にするしかなかったので、数日するとこの部屋に台湾からの荷物が大量に届くことになっていたからです・・・。
幸い部屋の中は写真で見たのと同じような感じで、特に問題は見当たりませんでした。
実は一つ、「国道沿いで24時間騒音が半端なく、トラックが通るたびに常に家が揺れる」という大きな問題があり、その問題のせいで日本人には人気が無くて空き部屋が多く、家賃が安い理由がわかったのですが、
台湾で騒音には強くなった私は台湾の騒音に比べたらマジでどうってことなかったですし、ダーリンも同意見だったので契約することにしました(笑)
ちなみに契約者はダーリンで大丈夫ですが、保証人は私の両親です。
契約するために不動産屋さんの車で一緒にオフィスへ向かったのですが、見渡す限りの田んぼ道で私とダーリンは目が点でした(笑)
担当して下さったのはダーリンと台湾にいるときから中国語でやりとりしていた台湾人の女の子と、彼女の上司の日本人の男性でした。
台湾人の子はさすが日本の会社で仕事をしているだけあって日本語がめちゃめちゃ上手で対応も丁寧で、顔も可愛らしい子でした。
男性の方はもちろんとても丁寧で、「あ~日本に帰ってきたぞ~」という気持ちになりました。
しかしその後、契約の説明がとても丁寧で、もはや丁寧過ぎるほどで、大量の書類と大量の説明事項があり、全部終わるまでに2時間もかかりました。
改めて、「あ~日本に帰ってきたぞ~・・・」という気持ちになりました(笑)
契約の話は少し難しいのでダーリンはきっとわかっていないので、私がダーリンの分まで真剣に聞くことになって頭が痛かったのですが、
ダーリンは真面目に聞いてもいないくせに「ちょっと契約の話長すぎじゃね?台湾なら5分で終わるし!」とイライラして私に当たってくるので、私は倍イライラしました(笑)
台湾人の子も、「日本の契約は長いですよねぇ、台湾に居た時は一瞬で済んだでしょう?」と冗談ぽく話してくれて、私たちを和ませようとしてくれましたが、ダーリンの機嫌は直らず・・・・。
てか私もあなたと丸一日一緒に行動してて疲れは一緒なんですけど!?
大人なんだからもうちょっと我慢してくれません!?
とにかく、夜中の2時に起きて早朝の飛行機に乗って一日中移動して内見してからの、夕食も食べずに契約は結構きつかったです(笑)
契約が終わって賃貸の部屋に着いた頃には夜10時を過ぎていました。
お風呂に入れない!
一日中動いて疲れをお風呂で癒したいところですが、この日はガス屋さんが間に合わなかったため(帰ったの夜10時ですもんね・・・)、なんとお湯無し=お風呂無しでした。
え?そんな事ある?この一日の疲れをお風呂に入って癒そうと思ってたのにお風呂入れないとか普通そんな事ある!?!?
てか普通に汗めっちゃかいてて汚いよ・・・・・辛い・・・。
ダーリンは果敢に水で体と頭を洗っていました(笑)
人生初、床で寝ることに・・・・
更に辛かったのは、この日まだ台湾からの荷物が届いておらず、布団が無かったのです!
もう一度言います。布団が無いんです!
アメージーング!!!もはやファンタスティック!!!
まって、1日動き回った結果布団も無くてお風呂も入れないなんて、そんなのワイルドすぎる!!
ワイルドなスギちゃんだってお風呂は入ってるし布団で寝てる!!
ていうか私女の子!三十路だけど心も体も立派なオ・ン・ナ・ノ・コ!!
こんな生活してたら絶対ヒゲとか生えてくるぅぅぅぅぅぅ~~~~~!!!!
ゼェゼェ・・・(体力が無い)
喚いても無駄に体力を消耗するだけで現状は変わらないので、人生初の床で寝ることを受け入れました・・・・・。
幸いにも畳の部屋があるので、床に直寝といっても畳の部屋で寝たら少しはマシなんじゃ?
むしろ固い床健康法みたいな感じで健康になれるんじゃ?
と、若干の希望を抱いて畳の床で布団無しで寝てみたんですが、勘違いでした。
早朝から一日活動していた体に床は辛く、翌朝全く疲れが取れていないどころか普通に足及び体全体が攣りましたので、普通におすすめしません。
家はあるのにお風呂入れず床で寝るなんて、サバイバルにも程があるぜ・・・
私、なんで30にもなってこんなことしてるんだろう・・・しかも私一応女なのに・・・あっ考えすぎたらダメよ!辛くなるから・・・
腹立たしいのは、私はこんな状況になってももう仕方ないので泣きわめかず文句も言わず淡々としていたのですが、
ダーリンは「体痛い!寒い!こんなとこで寝れない!しんどい!」とわめいていたことです。
キミが「ホテルとか高いし探すの面倒だから床で寝れば?」って言ったんですよ????
この話を友達にすると「ええ!?ホテルに泊まれば良かったじゃない!」と必ず言われるのですが(そりゃそうですよね・・・)、
この時引っ越しで一気に沢山のお金を使ってしまって節約モードになっていたことと、そもそも田舎にはホテルが無いのでわざわざ電車に乗ってホテルがある街に行くのもしんどいし、
2人とも土地勘が無くてどこの街にホテルがあるかすらもわからないという状況でした。
束の間の癒し
次の日、朝一でガス屋さんがきてくれました。
昨日来てくれればよかったのに・・・と思ってドアを開けると、ガス屋さんのお兄さんがまさかの長身マッチョイケメンだったので2秒で許しました。
イケメンキタコレ!!あ~~癒される~~イケメンは世界を救う~~~!(?)
思えばダーリン就活のあたりから今日まで全く癒される出来事が無く、お兄さんさんとのやり取りがここ最近で一番癒された出来事でした。
ガスの点検を一通り終えるとお兄さんは、「(ガスの事で←当たり前)何かあったらいつでも電話して下さいね~」と爽やかな笑顔で帰っていきました。
ああ・・・行かないでお兄さん・・・私も一緒に連れてって・・・!!←
ダーリンもお兄さんがイケメンだと思ったようで、こんなことを言い出しました。
ダーリン「あの人すごいイケメンだったね・・・背も高かったし・・・僕が不在の間に昼顔的な何かがあったら許さないからね!」
keddy「もう明日にでも「ガスが・・・調子悪くて・・・♡」って電話するわ(電話まだないけど)」
ダーリン「駄目だよ!確かに彼はイケメンだけど、僕のほうがイケメンじゃないか!それに僕はこんなにも君を愛しているというのに、これ以上何が不満なんだい?」
keddy「風呂に入れず床に直寝の時点で不満しかないわ!」
ダーリン「僕お風呂入るね!」←無視!!!
大事な部分はいつも無視なダーリンはほっておいて、私もこの後久しぶりの湯船につかって(台湾の部屋にはバスタブが無かった)、お風呂に入れる幸せを噛み締めました。
布団を買うぞ!しかし・・・
寝るときに布団が無いとしんどいという事を身を持って体験し、荷物も流石に翌日には届かないという事で、布団を買いに行くことにしました。
幸いにも徒歩30分の距離にニトリがあったので頑張って歩いて行くことにしたのですが、布団を買うだけの予定がダーリンのワガママによってまたえらいことになったのです・・・・。
この頃部屋には家具家電は何一つない状態だったのですが、ダーリンが
「keddy!!椅子が欲しい!椅子が無いから家でリラックスした気持ちになれない!どうしても今すぐに椅子が欲しい!!」
と言い出したのです。
いやね、椅子を買うのはいいんだけどね?今じゃないでしょ?
ほら見てよ、私たち、車が無いでしょ?椅子なんて重いもの買ったらどうやって持って帰るのよ?
今後家にネットが繋がったら、ネットで買えば配送もしてくれるんだから、それまで待てばいいでしょ?
椅子がなければ床に座ればいいじゃない?
日本人は古来から床に座る生活をしてきたのよ?
私は今椅子を買っても運べないから床に座ってればいいといったのですが、ダーリンは
「でも僕は台湾人だから椅子が無い生活なんて耐えられないんだ!!!床に座るなんて膝が痛いんだ!!椅子は台湾人にとって必須なんだ!!今すぐに使いたいんだ!!耐えられないんだ―!!!」
とニトリで騒ぎ出したのです。
マジ子供じゃないんだから勘弁してくれよ・・・。
「いやさ、私だって床に直寝とか色々我慢して来たんだからちょっとは我慢してよ・・・あなた布団持って更に椅子持って歩いて帰るのとか無理でしょ?私も椅子は重いから無理なんだけど」
「嫌だ!絶対に椅子を買う!床に座るなんて耐えられない!今すぐに椅子を使いたいんだ!!」
イラァ・・・(*゚д゚)
ねえダーリン、
イマ、ワタシ、アナタ、フタリダケ!!
クルマ ナイ、アルク シカ ナイ
アナタ、フトン モッテ カエル
ワタシ、コノイス フタツ モッテ カエル!?
ムリデーーーーーーーーーーーーーーース!!!!(# ゚Д゚)
_人人人人人人人_ > 突然の片言 <  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
疲れ過ぎて頭がおかしくなる私・・・
しかしダーリンはそんな私の気持ちは完全無視で、
「嫌だぁ嫌だぁ!!!椅子が欲しい椅子が欲しい~~!!!今すぐ買うんだぁ~~~!!!」
とニトリでダダをこね続けます。
こうなったら言葉が通じないダーリン、子供のように不貞腐れ機嫌が悪くなり、椅子を買うまで動かないパターンです。
ああめんどくさい!!30のおっさんの癖に!!!
てか私だって疲れてるのに・・・(›´ω`‹ ) ゲッソリ
「じゃあ、この折り畳みの軽いやつなら持って帰れそうだからこれなら・・・」
「それは座り心地悪いから嫌!この木のやつがいい!」
木のやつ・・・だとぉ・・・!?
それめちゃめちゃ重いわ!!!!!( ゚д゚ )クワッ!!
結局重い木の椅子を買わされ、それを持って大雨の中ひたすら歩くことに・・・。
さっきのやり取りで精神的に疲れたし、重すぎて手が折れそうだし、雨で濡れて寒いわなんか空しいわで涙が出てきました・・・。
くそっ、さては私の事愛してるとか嘘だな!?
私が謎の体調不良で急死したらこの時の事が原因に違いないぞ・・・
ダーリンよその時になって「あの時は雨の中重い椅子を運ばせてすみませんでした」と後悔するがいい・・・!
そう思っても後の祭りだぜ!!
家に着いてから約2時間ほど泣きながら部屋にこもりました。
そして後日、ニトリでトラックを無料で貸し出ししてくれるサービスがあるのを知りました・・・(布団と椅子だけで貸してもらえるのかは謎ですが)
恐怖!台湾からの荷物が届かない!!!
一難去ってまた一難・・・台湾からの荷物が届きません。
荷物は出来るだけ早く届けてくれる業者にお願いしたので、日本に着いたその日は無理でも、その次の日、遅くても3日以内には着くであろうと踏んでいたのです。
しかーーーし!!3日なんてとっくに過ぎ去り、待てど暮らせど荷物が来ない!!!おかしい!!!
家で何かしようにも、家に全く何もないので本気でやることがありません。
スーツケースの中には最低限の服と下着しか入れてこなかった私たちにとって、荷物が来ないのは一大事です。
日本は毎日台風の影響で大雨でとにかく寒かったんですが、私たちは台湾から来ているので薄い半袖の服しか持っておらず、とにかく寒くて震えていました(笑)
服どころかカーテンが無くて外から丸見えで恥ずかしいので、台湾で買ってスーツケースに入れて持ってきた客家花布で縫わないカーテンを作りました。
かわいい~~~♡
2時間くらいテンションが上がりました。
ああ~~~~~
テレビもねえ!ラジオもねえ!車は結構走ってる!(隣の国道にトラックが沢山走ってます)
電話もねえ!ネットもねえ!服買いたいけど店がねえ!
おらこんな生活嫌だぁ~~~~~~~~~~~~
おらこんな生活嫌だぁ~~~~~~~~~~~~
名古屋に帰りたい・・・(´;ω;`)
寒いしネットないし毎日パンツ手洗いだしカップラーメン生活だし・・・家にあるのは布団と椅子のみ・・・
ああ~~早く人間になりたい!!!!(人間らしい生活がしたい)
荷物の事を早くネットや電話で問い合わせないといけないのですが、この時の私たちはネットも日本の電話もありませんでした。
正確には日本に着いた一日目に空港で購入したプリペイドSIMがありましたが、私とダーリンのスマホとパソコンをデザリングで繋いで3日で容量分を使いきってしまい速度制限で超低速になっており、
メールが確認できるかできないかでホームページを見たりとかは無理な状況でした。
しかもこうなったら電話での確認が早いのですが電話が無いので、電車に乗ってはるばるソフトバンクに行ってとりあえずプリペイドのガラケーを買ってきて問い合わせてみると、
「荷物は日本には届いてますが、インボイスに不備があって通関で止まっています」とのことでした・・・。
その事を私たちに伝えたくても、私たちの電話が無かったので伝える術が無かったのだそうです。
電話、大事ですね・・・。
ダーリンがインボイスの対応をしてくれて、無事荷物が届きました。
その間約1週間以上、物も家具も家電も全く無い部屋で過ごしていたんです。
約10日後、やっと家具家電が揃う
台湾での部屋は家具家電付の賃貸だったので入居してすぐに人間らしい生活がはじめられたのですが、
日本の部屋は全く何もないので家具家電をすべて買わなければいけません。
あ~~嫌だな~~~ただでさえ引っ越しでお金かかるのに、家具家電高いな~~~~買いたくないな~~~
と台湾に居た時点で私もダーリンも思っていたのですが、
運がいい事に、私達が選んだ不動産会社には外籍人優惠、つまり日本に住む外国人を支援する特典があったのです!!
出た~~~!!!今こそ外国人ダーリンの特権を生かすとき(●´3`)ノ*。’*、+
その特典とは、外国人には家具と家電を6種類無料で貸してくれると言うものでした。
ララララッキーーー!!!買わなくていい!!!
という事で、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、トースター、テーブルと生活に必要なものを無料でレンタルしたのですが、お届けまでに少し時間がかかるという事で、ひたすら待ちました。
パンツを手洗いする日々で、洗濯機は素晴らしい発明だったんだということが心にしみわたりました。
パンツ手洗い期間は若干大変でしたが、流石日本、完全に新品の家具家電を貸してくれました!
サイズは一人暮らし用サイズなので2人暮らしには少し小さいけれども、無料で貸してもらえるなら十分です!
それらを搬入後は自分たちで必要な家具家電も買い揃え(ほぼ全部ニトリ。今回はトラックを貸してもらいました。笑)、
こうしてやっとなんとか人間らしい新生活が始められたのでした。
めでたしめでたし。
(まだこの時点でネットがなく、ネットに関しても繋がるまでにかなり色々ありました・・・)