台湾で賃貸のアパートと超高層マンションに住んでみた感想と、それぞれのメリット・デメリット
こんにちは、keddyです。
今回は台湾の賃貸住宅事情について、私が住んだ賃貸のアパートと、高層マンションについてそれぞれ住んでみた感想などを少し書きたいと思います。
台湾の住宅は大きく分けるとこんな感じです。
- アパート(4~5階建てくらい・エレベーター無し)
- マンション(8~10階建てくらい・エレベーターあり)
- マンション(~30階建てくらい・エレベーターあり)
- 一軒家
台北には人口が集中しすぎていて土地の値段も高いため、台北やその付近には一軒家は殆どありません。
殆どがアパートかマンションになります。
台北で家を見て「古っ!!」と感じた日本人は多いと思いますが、あの窓が鉄格子のようになっているアパートは昔からあるタイプのもので、エレベーターが無く4~5階建てくらいが一般的です。
一番上の階には違法建築で増築した部屋があったりしますが、違法建築で増築した部屋は夏とんでもなく暑いですし、台風で吹き飛ばされたりする(!)ので住むのはお勧めしません(笑)
他はマンションになるのですがマンションも色々あり、古いものは~10階建てくらいのものや、他にも「集合住宅」といった雰囲気のマンションで、20階建てくらいのものもよくあります。
私のダーリンの実家はこの集合住宅タイプですが、集合住宅なだけあって本当に沢山の人が住んでいるので少し驚きます。
外観はボロボロというほどではありませんが、古いので特に綺麗ではありません。
そして近年流行りなのは超高層マンションで、大体30階くらい、高いものは40階くらいあり、外観は高級ホテルのような立派なものです。
日本だとタワーマンションと呼ばれているものかと思います。
マンションの1階もしくは2階部分がホテルのロビーのようになっており、カウンターには常にスタッフが居たり入口には警備の人が居たりします。
台湾はまだまだ発展中で、近年はこのような超高層マンションをガンガン建設しています。
このタイプの超高層マンションは高級なので、台湾の中でもお金持ちの人や海外からの駐在員さんなんかが多く住んでいます。
さて、そんな台湾で私は過去に何度も引っ越しをし、色々な賃貸を転々としてきました。
留学生時代は古い昔ながらのアパートを転々とし、結婚してからは高層マンションを転々としてきたのですが、
実際に色々な賃貸に住んでみて思ったことや私が感じたその賃貸に住むメリット・デメリットなどをまとめてみました。
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賃貸アパートに住んでみた感想
まずは賃貸アパートから。
私が住んだアパートは2軒とも5階建てのエレベーター無しのとっても古い物件でした。
家賃の高い台北市内で一人暮らしで家賃を押えようとすると、大体アパート暮らしになるのではないでしょうか。
古いアパートと言っても中を綺麗に改装してあるものからそのままのものまで色々あって、
中には日本人女子がとても住めないようなレベルの、特に水回り付近が「うわっ・・・・」と思わず声が漏れてしまうようなものまでありました(;´・ω・)
台湾の古い賃貸は結構以前の住人の痕跡が残っているようなところもあって、潔癖症な人には無理、潔癖症でなくても日本人の特に女性にきつい物件も多々あるのです。
私は運良く中を改装済みのアパートを見つけられたので良かったのですが、台北で小綺麗なアパートを見つけるのはなかなか難しくて家探しは大変でした。
一人暮らしで家賃を抑えたためワンルームのキッチン無し・バスタブ無し物件でしたが、私的には清潔さが何より大事なのでリフォーム済の物件に住むことによって快適に暮らすことが出来ました!
水回りもリフォーム済みのところだと衛生的に問題が無いので、古い物件でも快適に暮らすことが出来ます。
賃貸アパートに住むメリットとデメリット
住んでみて個人的に気づいたことです。
メリット
- 家賃が安い
アパートはマンションタイプに比べて家賃が安いので、家賃を節約したい方に向いています。
デメリット
- 鍵が多くて面倒
- ゴミ捨てが面倒
- 宅配便を受け取ってもらえない
- 耐震が不安
アパートタイプは守衛さんがいないので安全面の関係で、自分の部屋にたどり着くまでに鍵が3~4本ある場合がありそれがとても面倒です。
自分の部屋にたどり着くまでに沢山の扉があるのですが、最初住んだ時は「鍵ありすぎ!」と驚きました(笑)
台湾で家庭ゴミを捨てるには、「エリーゼのために」の音楽を爆音で鳴らしながらやってくるゴミ収集車が来るタイミングを見計らってゴミ袋を持って外に出て、ゴミ収集車に直接投げ入れなければいけません。
マンションだとマンション内にゴミ収集場があり好きなタイミングでそこに捨てられるのですが、アパートだと自分で走って捨てに行かなければいけません。
もしゴミ収集車が来るタイミングで捨てに行けなかった場合、数日ゴミを家に放置しないと行けなくなるので必死です(笑)
台湾の蒸し暑い夏場、生ゴミなんかがあった場合は悲惨ですからね・・・(笑)
またアパートだと一階に管理人さんがいないので、不在の時に代わりに宅配便を受け取ってもらう事が出来ません。
アパートは古い建物なので、地震が来た時の耐震がとても不安です(笑)
超高層マンション(タワーマンション)に住んでみた感想
続いて超高層マンション編です。
超高層マンションにも色々あるのですが、私たちが夫婦で住んだのは近年流行りの(?)設備が良い築年数も浅い超高層マンションです。
庶民のサラリーマンな我が家では台北市内だと高すぎて住めませんが、地方など台北から離れた家賃の安いところに住めば、狭い賃貸なら意外とイケます。
私たちは常に家賃との戦いでワンルーム(夫婦2人でワンルーム・・・超絶狭いです)のキッチン有・バスタブなし物件でした(笑)
この超高層マンションの共有施設が凄くて、日本家屋のスーパー昭和臭が漂う一軒家で育った私はびっくりでした。
超高層マンションの共有施設の例
- ジム
- ヨガルーム
- サウナ
- ビリヤードルーム
- カラオケ
- プール
これらのものはマンションの住人は無料(プールやカラオケなど一部有料な事も)で使えます。
ロビーにはコンシェルジュカウンターがあり、宅配便などを受け取ってくれるのはもちろん、ダーリンのスーツをクリーニングに出すときにはここで出せるので重宝していました。
台湾ならではのものと言えば坐月子センターが併設されていたりしましたが、入るには1日1万元(!)がかかるそうでした。
なんてバブリー・・・(台北のそこそこ綺麗な坐月子センターはどこも1日8000元~1万元くらいするそうですが)
超高層マンションは、台湾でも勝ち組な人が住む家だという事をお分かりいただけたでしょうか・・・(笑)
それでも、私たちが住んでいたところは少なくとも私たちのフロアの人は皆購入して住んでいたようで、
地域的に台北よりは安いとはいえ買うとなると安くはないので、台湾はお金持ちも多いのだと改めて感じました。
ちなみに私たちの階で駐在さんではない賃貸(なボンビー)は私たちくらいでした(笑)
衝撃の間取り!!
マンションの設備は良かったのですが、私たちの部屋は狭いワンルームだったため、快適かと言われると微妙でした(笑)
更にその間取りが衝撃的で、何故かトイレがガラス張りで外から丸見えな位置にあり、そのため一番大事な部屋はというと全く光が当たらないという超絶意味不明な間取りだったのです(笑)
部屋に光が差し込まなくて常に暗くて鬱になるという問題以前に、何故故にトイレを一面ガラス張りにして外が見える位置に配置したのか、
そんなに用を足しながら24階からの景色を眺めたかったのか、そもそも生まれたままの姿を外から見られて恥ずかしいとは思わなかったのか、本当に色々と疑問が尽きない間取りでした(笑)
また壁は厚めだったのですが何故かやたらドアが薄くて、同じフロアの住人たちが外で話している声が丸聞こえでした。
エレベーターホールで子供が泣いたりわめいたりするとすごく響いて、子供嫌いなダーリンが本気でキレるのでいつか隣人たちと喧嘩にならないかと私はいつもヒヤヒヤしていました(;´・ω・)
マンション自体は立派なのに何故に防音が全くなっていないのか、本当に謎が多いつくりでした。
超高層マンション(タワーマンション)に住むメリットとデメリット
メリット
- キレイ・清潔
- セキュリティが良い(鍵を何本も持ち歩かなくて良い)
- コンシェルジュのサービスが便利
- ゴミ出しが便利
超高層マンションのメリットは何といっても綺麗で清潔、そして色々と便利だという事です。
セキュリティが良く鍵はカードキーなので1枚だけ持てば良いですし、ゴミは好きなときにマンションの集積所に捨てに行けばいいですし、宅配が受け取れない心配も無いです。
家が辺鄙なところだったのでまわりにクリーニング屋さんが無く、コンシェルジュカウンターでクリーニングに出してもらえたのは助かりました。
デメリット
- 家賃が高い
- 共有設備は意外と使わない
- 外に出るまでが遠い
- 地震が怖い
- 無駄に人がいる
「高級なマンションに住むデメリットなんてあるのか?」と思われるかもしれませんが、住むと気になることも少しありました。
共有のジムやプールなど、使う人は使うのでとてもいいと思うのですが、我がオタク夫婦は体をトレーニングすることに興味が無いのでジムは殆ど使いませんでしたし、
ビリヤード台なんてビリヤードが趣味の人かパリピでもない限りは使わないアイテムです(笑)
そもそも共有スペースに行くと住人に沢山会うので、すっぴんの私は気まずくてあまり人に会いたくなかったのでむしろ避けていました(台湾人は皆すっぴんなので気にしなくてもいいのですが、自分的に気になります・・・笑)
使わない私たちにとってはあっても意味がないので、「それ使わないからその分もっと広いところに住みたい・・・」と思っていました(笑)
そして一軒家育ちの私が非常に驚いたのは、自分の部屋から外に出るまでが遠いこと遠いこと・・・!!
エレベーターで24階から下に行くだけでも遠いのに、その後に共有スペースやロビーなど色々なものを通過する必要があり、本当に遠いのです・・・。
家に忘れ物をしたことに気づいて取りに帰るときなんて面倒の極みです!
高層なため三半規管の弱い私はエレベーターで耳がキーン!てなりますし、地震があると揺れと自分が24階に住んでいるという恐怖に恐れ戦きますし、
私はあんまり高層は向いていないんだと感じました(笑)
あとダーリンはマンション内に無駄にスタッフが沢山いるのに特に役に立っていない、お金の無駄遣いだといつも言っていました。
私たちは賃貸なのでまだいいですが、もし購入した場合はこういうことも気になるのかもと思いました。
確かに門の外にいなければいけないはずの警備員たちがマンション内でのんびりクーラーに当たっていたり掃除のおばさんが掃除しないでたまって喋っていたりして、「この人達一体何してるんだろう」と疑問に思ったことはありました(笑)
台湾ではできれば超高層マンションに住みたい
台湾で理想の賃貸物件を探すのはなかなか難しくて、台北やその付近だと理想の物件は家賃が高いので毎回探すのにとても苦労しました。
個人的に理想なのは外観はボロボロでもいいから「安くて広くて清潔」な賃貸なのですが、築年数が古い賃貸アパートはそれだけ前住人の年季が入っているところも多くて綺麗さの面で殆どダメでした。
(時間をかけて探せばあるかもしれませんが、我が家の引っ越しはいつも急なので時間がなかった結果です)
という事で台湾で賃貸物件に住むならば、やはり築年数浅めの超高層マンションが一番綺麗なのです。
そうなってくると家賃の関係で狭い部屋にしか住めないのですが・・・(^-^;
台北の賃貸の家賃の高さはもうちょっとどうにかならないのかなぁと思っている今日この頃です。