台湾に駐在中の台湾人と日本で入籍する方法
こんにちは、おそらく前例があまりない珍しい条件のもと台湾人と入籍したkeddyです。
私たち夫婦の場合は、「台湾人の夫が日本の会社で働いているが、仕事で台湾に駐在中で日本に不在の場合に、一時日本へ帰国して日本で日本人妻と入籍したい」ということでした。台湾では入籍しておらず、先に日本で入籍する場合の方法です。
この場合の入籍方法はネットにもあまり情報がなかったのでここにまとめておこうと思います。
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準備するもの
婚姻届
基本的には日本人との婚姻時と同じように書けばOKです。夫の欄は彼本人に書いてもらいます。
名前の欄で、彼が名字を日本人の私に合わせるのか?と思い区役所に確認したところ、夫婦別性でOKとのことで、私も彼もそのままの名字で書いています。私は名字が変わらないので銀行名義やパスポートを変えなくていいのでラッキーでした。
ちなみに日本人妻が外国人夫の名字にしたい場合、日本人同士の婚姻と違って「改名」扱いになるそうです。「改名」なので本来なら裁判所に書類提出&審査が必要で結構大変らしいんですが、婚姻の場合は一定期間内(半年だったか・・忘れました)なら比較的簡単にその手続きが行えるそうです。
住所は彼は駐在中なので「台湾」としました。右の保証人の欄は日本人でないといけないので私の両親に書いてもらいました。
申述書
これが私たちの入籍の場合に必要だった特殊な書類になります。
本来なら日本で仕事をしている台湾人と入籍する場合、その台湾人が未婚であることを示すために「婚姻要件具備証明書」という書類を「台北駐日経済文化代表処」(台湾の大使館的なところ)に行って発行してもらわなければいけません。この機関、名古屋にはなく名古屋の管轄は大阪になるので、彼が名古屋で仕事をしている場合は大阪に行って発行してもらう必要があります。
ただ今回、彼の会社は名古屋にありますが台湾に駐在中なので日本に不在です。この書類は日本に住んでいる場合に発行されるものなので、日本に不在の彼はこの書類を発行してもらえません。
ではどうやって彼が未婚であることを示せばいいのか。それを示すもの(要するに婚姻要件具備証明書の代わり)がこの書類、「申述書」なのです。内容は見ての通り、「本来ならば婚姻要件具備証明書を添付すべきなんですが提出できないのでこれで独身を証明しますよ~」というようなことが書いてあります。
彼が駐在で日本に不在な旨を伝えると申述書を区役所でもらえますので、それに記入します。彼に直筆で書いてもらう必要があるので、私が台湾に彼に会いに行った際に書いてもらいました。別添の欄には「戸籍謄本」と記入します。
もし彼が台湾駐在中じゃなかったらわざわざ遠い大阪まで婚姻要件具備証明書を取りに行かないと行けなかったのか・・・と思うと逆に楽に済んだ感があります(笑)
台湾人夫の台湾での戸籍謄本の原本
彼の台湾での戸籍謄本の原本です。彼に頼んで台湾の役所で取ってきてもらいました。原本をそのまま提出します。
ちなみに私は名古屋市の自分の本籍がある区役所で婚姻届を提出するという事で、戸籍謄本は必要ありませんでした。もし他の区で提出であれば必要です。
台湾人夫の台湾での戸籍謄本の日本語訳
彼の台湾での戸籍謄本の日本語訳です。この日本語訳、自分でしなければいけません。規定フォーマットも特にないので自分でワードなどで作って提出します。日本語堪能なダーリンがちゃちゃっと作ってくれたので日本語できる人で本当に良かった…と思った瞬間でした(笑)もし自分も夫も訳出来ないよ、という場合は第三者に頼んでも良いそうです。
誰が翻訳したかわかるように、必ず下に翻訳者のサインをして印鑑を押します。
台湾人夫のパスポートのコピー
パスポートは役所に行く当日も携帯し前ページのコピーを取られるのですが、一応コピーを添付しました。
台湾人夫の在留カードのコピー
日本で仕事などで在留している人は必ず持っている在留カードのコピーです。
入籍方法
上記の書類を持って、夫と二人で区役所に行きます。その際に夫はパスポートを携帯し、区役所でスタッフの人に直接パスポートを渡して全てコピーをとってもらいます。書類に不備がないかその場で確認してもらい、不備がなければ完了です。
入籍に当たって
事前に書類を区役所でチェックしてもらえる
彼が台湾駐在中で激務だったので、彼が彼の両親と予定を合わせて日本に来れるのは9月6日(土)のみ、そしてその一日で親同士の顔合わせをし、その足で婚姻届を提出に行って、次の日の朝には台湾に戻らなければならない(私も一緒に台湾に行く)という過密スケジュールでした。
ということは9月6日(土)に必ず入籍しなければならず、不備があって受理されなかったら大変です。そういう必ず何が何でも「○月○日に入籍したい」という人のために、事前に区役所で書類をチェックしてもらうことが出来るそうです。予め不備がない事を事前に確認しておいてもらえば、入籍したい当日の日には書類に不備がない事は既に確認済みですから、必ず受理されるというわけです。
なので私は8月の時点ですべての書類を準備し区役所に行き、事前チェックを済ませてきました。そのおかげで当日はスムーズに入籍することが出来ました。
ちなみに私たちは土曜日に入籍希望だったので、特殊な例なので予め区役所の人に「9月6日に婚姻届を出しに来ますのでよろしくお願いします」と伝えておいたので、当日行くと「あの台湾人と婚姻の方ね~」とスムーズに対応していただけました。
職員さんが5時までなので5時までに来てくださいねと言われたにもかかわらず顔合わせで時間が押して若干遅れてしまったので申し訳なかったです。しかしこの異例の婚姻に終始親切に対応してくださり、区役所の方々には本当に感謝しています。
台湾人夫の日本でのビザについて
婚姻により彼のビザに何か影響があるのか、彼は就労ビザですが、結婚したら婚姻のビザに切り替えなければいけないのかを日本のビザ発給の機関に聞いてみました。
答えは「どちらでもいい」とのことでした。何かしらビザがあれば問題ないということです。なので私たちは彼が駐在が終わって日本に戻るタイミングでビザを婚姻ビザに切り替えようという事になりました。
台湾での入籍は別の話
これにて無事日本で夫婦となれたわけですが、この時点で台湾では何もしていないので台湾では何の婚姻関係もありません。また台湾で別途台湾のルールに乗っ取って入籍しなければいけません。やはり国際結婚ですので若干めんどくさいですね(笑)