家まで5分の道のりが、台湾人の善意のお陰で逆に2時間もかかってしまった話。

こんにちは、keddyです。
今回は、中壢に引っ越してきたばかりで環境に慣れていない私が、親切な台湾人の手を借りて逆に大変なことになってしまったというお話です。
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家まで5分の道のりが、台湾人の善意のお陰で逆に2時間もかかってしまった話。
この日私は中壢の駅前のショッピングエリアに買い物に行きました。
家と中壢駅前までは徒歩では30分くらいの距離がありますが、私の家はそごうの近くなのでそごうの無料シャトルバスを使って5分で中壢駅前まで行くことができます。
私は中壢の駅前買い物も終わり家に帰ろうと思い、中壢駅前付近のそごうのシャトルバスが出ているバス停に向かいました。
ところがバス停に着くと、私が乗ろうと思った4時半という時間はラッシュアワーで、このシャトルバスはラッシュアワー時には運行していないようでした。
ラッシュアワーが終わるとまたバスが運行し始めるのですが、次のバスの時間まで1時間以上ありました。
「どうしよう、次のバスの時間まで結構あるなぁ・・・歩くと30分かかるけど、次のバスを待つのもなあ・・・」とその場でオロオロしていると、
バス会社のおじさんが声をかけてくれました。
おじさんに「そごうまで行きたいんだけど、この時間はシャトルバスがなくて・・・」
と伝えるとおじさんは、
「ああ、そごうに行きたいんだね!なら、あのバスに乗って!無料じゃないけど、十数元だけだよ!」
と、別の市バスを指さし、そこまで連れて行ってくれました。
そしてそのバスの運転手さんに、
「この子そごうまで行きたいんだって!よろしくね~!」
と私のことを伝えてくれました。
私は、「なんて親切な人なんだ・・・これで家に帰れる(´;ω;`)」とすごく感動してバス会社のおじさんにお礼を言い、バスに乗り込みました。
私の乗ったバスはシャトルバスではなく普通の市バスなため、降りるときには呼び鈴を鳴らして降りる仕組みです。
「そういえば、どの駅で降りるとか聞かなかったな・・・」と自分の降りる駅名がわからないことに気づきましたが、
さっきおじさんが運転手さんにも私のことを話してくれていたので、きっと降りる駅になったら教えてくれるんだろうと思い、そのまま乗っていました。
しかし乗ること10分以上、それらしき駅に全然着きませんし、運転手さんから声もかけられません。
周りを見渡すと、もう以前住んでいた内歴のあたりまで来ており、若干不安がよぎります。
「そごうまでは5分で着くはずなのに、走行ルートが違うんだろうか?
さっき運転手さんにそごうまで行くよ、と確実に言われたはず・・・どこかで折り返すのかな??きっとそうだ。」
と、そんなことを考えながら乗っているうちにも、景色はどんどん変わっていきます。
途中で見たこともない高校から、高校生がたくさん乗ってきたりもしました。
見たことのない風景の場所をバスはどんどん走行していきます。
明るかった外の景色は、いつの間にか陽が落ちて暗くなっていました。
そして一時間経過し、なんと終点の桃園駅に到着しました。
中壢に引っ越してきたばかりの私は、桃園駅がどこかという位置関係は全くわかりませんでしたが、
ここが中壢駅から1時間の、すごく遠く、そしてよく知らないところであるという事だけはわかりました。
「なんということ・・・中壢、ましてや桃園なんて私全然知らない・・・
もうあたりは暗いし、今いる場所も桃園ということくらいで地名なんて全然わからないし、
そもそもこれでそごうに行けるんじゃなかったのー!?ずっと見てたけど、そごうの駅なんて通らなかったよ???(T_T;)」
私は1時間の長旅の疲労と、こんな時間に見知らぬ街へ来てしまったという不安が込み上げて来て、半泣き、いやガチ泣きで運転手さんに詰め寄ると、運転手さんは、
「あ、ごめん!本当はそごうの近くで降ろしてあげようと思ってたんだけどね、忘れてた!!」
「忘れてた! てへぺろ☆(・ω<)」
ですってぇぇぇぇ!!!
※運転手さんはてへぺろしていませんが、そういうノリでした。
その時知ったのですが、このバス、本来の駅にそごうはないのです。
それをあのバス会社のおじさんと運転手さんのはからいで、「どうせそごうの近くを通るから、特別にそのへんで降ろしてあげよう~」ということだったのです。
なんて優しい台湾人・・・!
いや、非常に嬉しいんですが、降ろすの忘れないで下さいよおお(;_;)
1時間もかけて見知らぬ所に来てしまい不安が爆発して、思わず涙を流しながら
「そごうに行くっていったじゃないですか・・・どうしたらいいんですか・・・私引っ越してきたばかりでこの辺全然知らないんですよぉぉぉぉ(゚´Д`゚)゚」
と訴えたら運転手さん、
「ごめんごめん、まあ戻るしからないから、今度こそ降ろしてあげるから、そのまま乗ってて!」
とのこと・・・。
そしてそのまま同じバスに乗り、また桃園から中歴まで1時間かけて戻り、家に着いた時には既に7時をまわっていました。
5分の道のりを合計2時間以上かけ、私の大冒険は幕を閉じました。
この日こそ、中国語が話せてよかったと思った日はありませんでしたが(笑)、
中国語が話せても見知らぬところに行ってしまうのは恐ろしいなと実感しました。
家に帰ってダーリンに話すと、
「桃園駅なら栄えてるから、ついでに駅周辺で遊んで僕が仕事終わるのを待っててくれたら車で迎えに行ったのに~」
と言ってくれて、優しいダーリンに感動し、「そんな手もあったのか~!」と思いましたが、
あの時は帰れなくなったらどうしようとパニックで、バス以外の手段のことを考える余裕がありませんでした(笑)
ちなみに後で調べると、あの時乗ったバスはこれ
だったようです。
台北市内のバスと違い、始発駅の中壢駅と終点駅の桃園駅以外、見事に地名も場所もさっぱりわかりません(笑)
しかも途中で本当になにもない田舎道を通ったりして、台北のように途中で降りてMRTで帰るなどという選択肢もなかったのですごく焦りました。
このあたりのバスは移動距離が長く、乗り間違えるととんでもないところに行ってしまいかねないという事を学びました。
あれ以来、バスに乗る前には下調べを万全にしてから乗るようにしています(笑)